実は猫ちゃん、ストレスフルな動物?
キャリーケースに歯ブラシ、爪切りなど、猫ちゃんは苦手がいっぱい! そんな嫌いなモノ・ことに遭遇してしまうと、猫ちゃんはハアハア短く息をしたり、イカ耳になったり、瞳孔が大きく開いたりと、相当なストレスにさらされます。
できる限りストレスは省いてあげたいけれど、通院やお手入れは健康管理に欠かせません。そこで、猫ちゃんがストレス原因に遭遇しても、リラックスさせられるコツを飼い主さんは知っておきましょう。
猫ちゃんのストレス1:キャリーケース
動物病院やペットホテルなど、苦手な場所へ連れて行かれるという恐怖から、猫ちゃんはキャリーケースが大の苦手。でも、診察やワクチン接種、健康チェックのために、どうしてもキャリーケースに入ってもらわないといけない時もあります。
次の手順で、猫ちゃんに少しでもキャリーケースを好きになってもらいましょう。
手順1:キャリーケースを置いておく
猫ちゃんがいつでも入れるように、キャリーケースをしまいこまずに置いておきましょう。もともと、狭くて暗いところが猫ちゃんは大好き。キャリーケースに入っているところをみつけたら、おやつをあげる…を繰り返してみましょう。
手順2:キャリーケースのそばに呼び寄せる
キャリーケースのそばで猫ちゃんを呼んでみましょう。寄って来たらごほうびのおやつをあげます。
手順3:キャリーケースの中でフードを与える
キャリーケースの中でフードを食べるようになれば、相当慣れた証拠。時々フタを閉めて、部屋の中で持ち運ぶ練習をすれば、外出のストレスはかなり軽減されるでしょう。
ぜひ、試してみてくださいね。
では、次のストレスの原因をご紹介しましょう!
猫ちゃんのストレス2:歯磨きなどお手入れ
体へのタッチが苦手な猫ちゃんは、歯磨きや爪切りのお手入れにひと苦労しますよね。猫ちゃんもおさえつけられて体をさわられることで、急性ストレスを感じます。
次の歯磨きに慣れさせる手順を参考にしてみては?
手順1:声をかけながらタッチ
猫ちゃんがリラックスしている時を見計らって、声をかけながらやさしくタッチ。軽く口元をさわってみましょう。
手順2:ガーゼを巻いた指を口の中へ
口へのタッチに慣れたようなら、ガーゼを巻いた指を口の中に入れてみましょう。ガーゼにフードのニオイや味をつけておくとスムーズです。
手順3:歯ブラシを口へ
ガーゼで歯磨きできるようになったら、歯ブラシに挑戦! 定期的に続けて、猫ちゃんに慣れさせていきましょう。
歯磨き手順のように、爪切りやブラッシングでも段階をふんで慣れさせながらお手入れをすすめましょう。
人間だって、いきなり押さえつけられて爪を切られたり歯を磨かれたらイヤですよね? こちらのほうが体も大きく力も強いから、ついつい強引に愛猫のお手入れをしてしまいがちですが、それが苦手な気持ちを増幅させていたのかも…。
愛猫と相談しながら、時間をかけて苦手を克服させてあげられるようにしたいですね。
参考/「ねこのきもち」2016年8月号『猫のクオリティーオブライフを尊重するために知っておこう!』(監修:小野寺温先生(帝京科学大学助教。動物看護師))
イラスト/内田尚子
文/ヤマモト トモミ
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。