多くの猫が苦手とする歯磨き。しなくてはと思っていても、激しく抵抗されるため諦めている飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回は愛玩動物看護師の村尾信義先生のご指導のもと、猫の動きを制限する「保定」を行い、安全かつスムーズに歯磨きを進める方法をご紹介します。
「保定」とは?
動物病院で診療を受けるとき、おもに動物看護師さんが、診察台で猫の体を押さえてくれることがありますよね。その技を「保定」といい、診療や処置を安全・スムーズに行うためにとても重要です。歯磨きなどふだんのお世話のときにも役立つので、ここからは歯磨きのときの保定のポイントをご紹介します。
あごの下に手を添えて磨く
参考・写真/「ねこのきもち」2026年4月号『猫も人も、“負担が少ない”が大切です。 猫のお世話別 保定のコツ』
猫のお尻を太ももで挟み、歯ブラシを持っていないほうの手を後ろからあごの下に添え、猫の顔を上げましょう。猫が歯を食いしばる力が入らないため、噛まれるリスクが低く、添えた手がブロックとなり顔の動きを制御することができます。同じ手の親指で上唇を引き上げると、歯が見えて磨きやすくなりますよ。
猫の体を利き手と反対側の足に添わせる
参考・写真/「ねこのきもち」2026年4月号『猫も人も、“負担が少ない”が大切です。 猫のお世話別 保定のコツ』
歯磨きのときは、飼い主さんの体に対して真正面ではなく、利き手と反対側に猫の体を寄せるのがポイント。利き手側にスペースができて磨きやすくなります。
お役立ちツールも積極的に活用を
お世話のときに、安全かつスムーズに保定を行うためのツールもあります。たとえば、猫の鋭い歯や爪から手や腕を保護する保定用グローブ。ほかにも、猫の動きを制御できる特殊素材のチョッキなども販売されています。猫や飼い主さんの負担軽減になるものは、ぜひ取り入れてみましょう。
保定が正しくできれば、歯磨きのハードルもぐっと下がるはず。お役立ちツールなども適宜取り入れつつ、愛猫の様子を見ながら進めていきましょう。
お話を伺った先生/村尾信義先生(倉敷芸術科学大学生命科学部動物生命科学科准教授 愛玩動物看護師・博士(学術))
撮影協力(写真2〜3枚目)/福富佑香さん(愛玩動物看護師)
参考・写真/「ねこのきもち」2026年4月号『猫も人も、“負担が少ない”が大切です。 猫のお世話別 保定のコツ』
文/柏田ゆき
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。