澄んだ瞳が印象的でかわいい、のぶおちゃん。のぶおちゃんは生後約2週間とまだ小さいときに、今の飼い主さんに保護されました。
のぶおちゃんとの出会った3カ月半後、飼い主さんも衝撃の「まさかまさかの思いもよらぬこと」が待っていたのです。
のぶおちゃんとの出会い、そして今の姿を紹介します。
軒下から子猫の声が! 探してみるとそこには…
2018年10月5日(金)の夕方。飼い主さんは、予定よりも2時間ほど早く仕事から帰宅したそう。
車を停めて外に出てみると、隣の家のほうから子猫の大きな鳴き声が……。隣人の方も外に出て一緒に探していると、どうやら軒下から子猫の声がしていると特定します。
積み重なった重い資材袋を必死にどかしていくと、わずかな隙間に手のひらサイズの子猫を発見!
「見つけたときの第一声は、『え!? ちっさ!!』でした。『お母さんは?』『ひとり?』とハテナだらけでした」
隣人の方の話によると、どうやら昨夜からどこかで猫の声がしていたそうです。
「母猫が引っ越しをしていて、資材袋の上にこのコを置いたものの、下まで転げ落ちてしまったのかもしれません。母猫からはぐれ、少なくとも一晩ひとりでいた様子でした」
あまりにも小さな赤ちゃん猫だったので、飼い主さんは迷わず保護することに。
小さな段ボールに、タオルとペットボトルで作った湯たんぽを一緒に入れて子猫を寝かすと、すぐに子猫用ミルクと哺乳瓶を買いに行きます。
「今考えると不思議なのですが、その1カ月くらい前からInstagramで、保護子猫の投稿をされている方々をフォローしていて。
『ミルクを3時間おきに与える』『とにかく体温維持』などの予備知識があったんですよね」
それはまるで、のぶおくんを迎え入れる準備をしていたかのようだったと、飼い主さんは振り返ります。
動物病院で「男のコ」と診断されるも、じつは…
保護してから動物病院に連れていくと「生後2週間くらいの男のコ」と診断され、飼い主さんはそのコに「信雄」と名付けました。
名前の由来を飼い主さんに聞いてみると……
「『仁義なき戦い』の山守組長の、どんなことがあってもしぶとく生きている姿が大好きで、そんなふうに図太く生きてほしいなと。そこで、山守組長を演じた金子信雄さんから、信雄という名前をいただきました」
「のぶおくん♪」と呼んで過ごしてきた3カ月半。でも、飼い主さんは日頃からのぶおくんを見て、「女のコみたいにかわいい顔してるな」「男のコなのに小柄だな」と感じていたそうです。
そして、その疑念がさらに深まる出来事が……
「ある日、Instagramでのぶおよりも後に生まれた男のコの『にゃん玉』が投稿されていたんです。それを見たときに、『のぶおのと全然違う!!!』と驚いて」
飼い主さんはすぐさま、のぶおくんを連れて動物病院へ! すると先生は、「女のコですよ」と答えたのだとか(笑)
「ニュアンス的には『女の子ですけど、なにか?』くらいだったので、もう大爆笑! 『先生が男のコっていうから、信雄ってつけちゃったじゃないですか!』と言ったら、『え? うちで見た??』って(笑)」
女のコに男らしい名前をつけてしまったことに、飼い主さんの家族も友人も大笑い。Instagramでも報告すると、あまりの衝撃でコメントをくれた方も多かったようです。
ただ、のぶおちゃんが女のコだった事実に、まだ気持ちの整理がつかない飼い主さん。
保護してからの写真を振り返り、「このときも、このときも女のコ」と、脳内の記憶を上書き保存していったそう。
「のぶお」に愛着のあった飼い主さんは「信雄」から「信緒」に漢字を変えることに。最近では、「のぶたん♪」と呼んでいるようです。
あのとき、大きな声で呼んでくれてありがとう
まさかのハプニングがあったけれど、その出来事があって、飼い主さんはこうも実感したといいます。
「戸惑いもあったけど、心から『のぶたんが男のコでも女のコでも、世界一愛おしいうちのコであることには変わりない』と思えて。
また、女のコだとわかったときにみんなが笑っていたので、このコはたくさんの笑顔をもたらしてくれるコだな、とも思いました」
授乳期から育てているのぶおちゃんは、飼い主さんにとって我が子のような、心から愛おしい存在。のぶおちゃんの行動ひとつひとつに癒され、家族にも笑顔が増えたそうです。
「紀元前紀元後、戦前戦後のように、『のぶお前』『のぶお後』で世界がガラッと変わりました。まさかこんな幸せな毎日が訪れるとは、思ってもみませんでしたからね」
「あのとき、大きな声で私を呼んでくれてありがとう。あの日から、毎日がとても楽しく幸せなものになったよ。
いつまでも元気で、一緒に仲良く暮らしていこうね。のぶたん、大好きよ」
甘えん坊でツンデレなのぶおちゃんとの毎日は、刺激的なことがたくさん! 天真爛漫なのぶおちゃんとの暮らしは、まだ始まったばかり。
日々の成長の様子を、ぜひ
飼い主さんのInstagramでもご覧くださいね♪
参照/Instagram(
@kikukokadoya)
取材・文/凜香