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「簡単に愛猫の採尿ができるグッズがほしい」と自ら制作! 開発までのストーリーを猫飼いさんに聞いた
健康診断のときなどに、愛猫のオシッコを持って行く機会がありますが、難しくて悩んでいる人も多いようです。
ねこのきもちWeb編集室でも、猫の採尿について「上手にできない」という声を飼い主さんから聞くことがあります。
ねこのきもちWeb編集室でも、猫の採尿について「上手にできない」という声を飼い主さんから聞くことがあります。

以前、ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、DIYで透明なキャットウォークを制作したInstagramユーザーの@royjay.nyanさんを紹介しましたが、@royjay.nyanさんからこの度「ねこ用簡単採尿器『nyanpling®︎ 』を作った」と教えていただきました。

そこで今回、@royjay.nyanさんに「ねこ用簡単採尿器を作った経緯や思い」について、お話を伺いました。
愛猫・ロイくんが突発性膀胱炎になり、採尿の難しさを感じた

@royjay.nyanさんが猫の採尿器を作ろうと思ったのは、約3年前の出来事が大きく影響しているそう。それは、現在4才の愛猫・ロイくんが1才の頃に「突発性膀胱炎」になってしまったことです。
幸い、薬で膀胱炎の症状はすぐに治まったものの、ロイくんはストルバイト結晶が非常にできやすい体質だと診断されたのだとか。
幸い、薬で膀胱炎の症状はすぐに治まったものの、ロイくんはストルバイト結晶が非常にできやすい体質だと診断されたのだとか。
獣医師から自宅で採尿をして持参するようにと指示を受けるも、どうしたらいいのかわからず非常に戸惑ったと、@royjay.nyanさんは当時を振り返ります。
@royjay.nyanさん:
「システムトイレで採尿はできたのですが、採尿の度にトイレの洗浄と新しい砂の準備が必要、かつ、多頭飼いなので、ロイがオシッコをするまでキレイにしたトイレとケージに隔離したりと、非常に手間がかかりお互いにストレスでした。
それに、キレイにしたつもりでも、砂やすのこを通過したおしっこで正しい尿検査ができるのだろうか…ということも気になっていたんです」
@royjay.nyanさん:
「システムトイレで採尿はできたのですが、採尿の度にトイレの洗浄と新しい砂の準備が必要、かつ、多頭飼いなので、ロイがオシッコをするまでキレイにしたトイレとケージに隔離したりと、非常に手間がかかりお互いにストレスでした。
それに、キレイにしたつもりでも、砂やすのこを通過したおしっこで正しい尿検査ができるのだろうか…ということも気になっていたんです」
しばらくは、100均に通ってはなにか採尿に使えるものはないかと探す日々が続いたと話す@royjay.nyanさん。そんななか、猫の採尿について調べてみたときに、あることに気づいたといいます。
@royjay.nyanさん:
「世の中にはペットグッズがたくさんあふれているのに、ペット、特に猫に関する採尿用品はほとんどないこと。猫の採尿に困っている人がたくさんいること。
また、定期的な猫のオシッコチェックは、尿疾患の病気の早期発見にとても役に立つ大切なことであることも知りました」
@royjay.nyanさん:
「世の中にはペットグッズがたくさんあふれているのに、ペット、特に猫に関する採尿用品はほとんどないこと。猫の採尿に困っている人がたくさんいること。
また、定期的な猫のオシッコチェックは、尿疾患の病気の早期発見にとても役に立つ大切なことであることも知りました」

@royjay.nyanさん:
「それなのに、猫のオシッコチェックがなかなか認知されないのは、採尿の難しさも影響しているのではないかと考えて…『簡単に採尿できるグッズがないなら自分で作ってみようかな』と思ったんです」
「それなのに、猫のオシッコチェックがなかなか認知されないのは、採尿の難しさも影響しているのではないかと考えて…『簡単に採尿できるグッズがないなら自分で作ってみようかな』と思ったんです」
ねこ用簡単採尿器『nyanpling®︎ 』とは?

職業柄、@royjay.nyanさんはCADで設計ができたそうで、仕事の合間に3Dの図面を描いてみたそう。
その後、パルプモールドのメーカーさんとのやりとりを重ね、3Dプリンターで試作容器を作ったのだとか。
試作容器を使って愛猫ロイくんとジェイくんにも採尿に協力してもらい、販売にあたっては、犬・猫の尿結石や腎臓病の治療に注力している獣医師にアドバイスをもらって商品化の準備を進めたそう。
そしてついに、ねこ用簡単採尿器『nyanpling®︎ 』が完成したそうです。
その後、パルプモールドのメーカーさんとのやりとりを重ね、3Dプリンターで試作容器を作ったのだとか。
試作容器を使って愛猫ロイくんとジェイくんにも採尿に協力してもらい、販売にあたっては、犬・猫の尿結石や腎臓病の治療に注力している獣医師にアドバイスをもらって商品化の準備を進めたそう。
そしてついに、ねこ用簡単採尿器『nyanpling®︎ 』が完成したそうです。
こだわりは、「直接採尿」ができること

ねこ用簡単採尿器『nyanpling®︎ 』の一番のこだわりは、不純物の混入が少ない「直接採尿」ができること。ほかにも、このようなこだわりがあるといいます。
@royjay.nyanさん:
「猫のおしりの下に差し込めるサイズであること、100ml程度の容量があること、猫のオシッコスタイルに合わせた設計であること、使いやすさや環境にやさしい自然素材であることにもこだわりました」
@royjay.nyanさん:
「猫のおしりの下に差し込めるサイズであること、100ml程度の容量があること、猫のオシッコスタイルに合わせた設計であること、使いやすさや環境にやさしい自然素材であることにもこだわりました」
@royjay.nyanさん:
「尿色、尿量が一目でわかり、容器ごと写真を撮ればうちのコのオシッコの記録ができます。記録することで、尿の変化にも気づきやすくなるのではないかとも考えました」
「尿色、尿量が一目でわかり、容器ごと写真を撮ればうちのコのオシッコの記録ができます。記録することで、尿の変化にも気づきやすくなるのではないかとも考えました」

愛猫の採尿に悩み、苦労した経験を活かし、ねこ用簡単採尿器『nyanpling®︎ 』を作った@royjay.nyanさん。最後に、ねこのきもちWEB MAGAZINEの読者に伝えたい思いを聞いてみると、次のように話してくれました。
@royjay.nyanさん:
「私自身もそうでしたが、動物病院はペットの具合が悪くなってから行くところと思いがちかもしれません。しかし、愛猫が健康なうちから定期的に尿検査をすることで病気の早期発見につながれば、早期治療が可能となり、医療費も削減できるかもしれません。
ずっと元気で過ごしてほしい愛猫のために、ぜひ『nyanpling®』で簡単採尿にチャレンジしていただけたらと思います」
@royjay.nyanさん:
「私自身もそうでしたが、動物病院はペットの具合が悪くなってから行くところと思いがちかもしれません。しかし、愛猫が健康なうちから定期的に尿検査をすることで病気の早期発見につながれば、早期治療が可能となり、医療費も削減できるかもしれません。
ずっと元気で過ごしてほしい愛猫のために、ぜひ『nyanpling®』で簡単採尿にチャレンジしていただけたらと思います」
写真提供・取材協力/@royjay.nyanさん
取材・文/雨宮カイ
取材・文/雨宮カイ
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