猫が好き
UP DATE
「あの時気づいて本当によかった…」車のエンジンルームにいた子猫→3年後、飼い主を気遣う優しいコに成長していた
もし気づくことができていなかったら、助からなかった命もあるのかもしれません。
今回紹介するのは、Instagramユーザー@ma.ku.2018.9.12さんの愛猫・くぅちゃん(♀・3才)。飼い主さんは約3年前に、車のエンジンルームに入っていたくうちゃんを保護したそうです。
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、くぅちゃんとの出会いのエピソードなどについて、飼い主さんにお話を伺いました。
隣に停まっていた車から猫の鳴き声が聞こえた

くぅちゃんとの出会いは、2018年9月12日の夜のこと。車で家に帰宅した飼い主さんは、車のエンジンを止めたときにものすごく大きな鳴き声のようなものを聞いたのだそう。
気になって鳴き声が聞こえたあたりを探してみると、なんと隣に停まっていた車から猫の鳴き声がすることに気づいたといいます。
飼い主さん:
「どうやらエンジンルームに入ってしまった様子でしたが、知らない人の車だったのでどうしたらいいのかわからなくて。『出ておいで!』と声をかけることしかできませんでした。
猫がどこから出てくるのかわからなかったので、車のいろんなところを懐中電灯で照らしたり、駐車場に寝そべって車の下を覗いてみたり…。
1時間半ほど格闘していたら、子猫がひょっこりと車の下から出てきてくれたんです」
ようやく車の中から出てきてくれた子猫ですが、出てくるや否や、急に走り出してしまったそう。
飼い主さんは「小さなこのコを絶対保護しなければ!」と思い、子猫を猛ダッシュで追いかけ、無事に保護することに成功したのでした。
人なつっこくて、家での生活にもすぐに慣れてくれた
保護当時のくぅちゃんは、ずっとひとりぼっちで怖かったのか、部屋に連れて帰ったときもとても不安そうな表情をしていたそう。
しかし、人なつっこかったくぅちゃんは、飼い主さんの家が安心できる場所だとすぐに理解してくれたようです。
飼い主さん:
「保護翌日には、くぅは安心しきって爆睡する姿を見せていました。その姿を見てこちらは、『息をしてないんじゃないか!?』と不安になり、何度も確認してしまいましたね(笑)」
飼い主さんは一人暮らしをしていたため、仕事で留守にするときはくぅちゃんのことが心配だったそうですが、近くに住んでいるお母さんと妹さんも協力してくれて、昼間などはくぅちゃんの様子を見に来てくれていたのだとか。
ご家族に見守られながら、くぅちゃんはすくすくと成長していったようです。
くぅちゃん中心の生活を送るように
とても甘えん坊な性格だというくぅちゃん。お風呂場やトイレなど、飼い主さんが別の部屋に行こうとすると、くぅちゃんは寝ていても必ず起きて飼い主さんの後を追いかけてくるのだそう。
ストーカーのようなくぅちゃんの姿に、飼い主さんは日々笑ってしまうそうです。
飼い主さん:
「お風呂場は怖いようで中にはなかなか入ってきませんが、脱衣所で待っていてくれますし、トイレにも同伴します。
私がトイレに座ると、くぅはなぜか膝の上に乗りたいようで…いつも満足するまで膝の上でゴロゴロ喉を鳴らし、くつろいでいますね(笑)」
くぅちゃんを家族に迎えてから、飼い主さんは早く帰宅するようになったり、帰宅しても自分のことよりもくぅちゃんのことを優先するようになったりと、くぅちゃん中心の生活を送るようになったそう。
くぅちゃんのおかげで、毎日がとても幸せだといいます。
最後に、飼い主さんはくぅちゃんへの思いをこのように話してくれました。
飼い主さん:
「最近は『かまってほしい』という主張ばかりでなく、私のことを気遣い、見守るようなくぅの様子も見られるようになり、『おとなになったな』とくぅの成長を感じています。
これからも、くぅと一緒にいられる時間を大切にして、くぅに『この家に来てよかった』と思ってもらえるように過ごしていきたいと思います」
くぅちゃんと過ごす素敵な日常の様子は、ぜひ飼い主さんのInstagramでもご覧ください。
写真提供・取材協力/@ma.ku.2018.9.12さん
取材・文/雨宮カイ
UP DATE