猫と楽しく過ごしたいのに、ふと見ると猫が戦闘態勢で自分や物を狙っていることが。まるで獲物を見るような目で見ていますが、自分のどんな行動が猫を興奮させてしまったのでしょう……。
動物看護師 小野寺温先生にお伺いした「猫の興奮スイッチが入るシチュエーション」と、「猫が興奮したサイン」を紹介します。
興奮スイッチ① 激しい遊びをし続ける
猫と遊べるからといって、張り切って激しい遊びを続けていないでしょうか? 猫もはじめは遊びのつもりでじゃれていますが、遊んでいるうちについ本気になって、興奮しすぎてしまうことがあるのです。我を忘れて夢中になって遊んでいる状態でしょう。
おもちゃの素材や音によって興奮スイッチが入ることもあるので、猫が好きそうなおもちゃで遊ぶときは、早い段階でスイッチが入ってしまうかもしれません。
興奮スイッチ② 洋服や家具から体の一部が見える
自分は何もしていなかったとしても、洋服や家具の合間から体がちょっとだけ見えていませんか? 洋服の袖から少しだけ出る手や、こたつの布団からはみ出る足先は、猫の狩猟本能を刺激します。部分的に人の体が見え隠れする様子を見ると、猫の興奮スイッチが入ってしまうのです。
興奮スイッチ③ マタタビを摂りすぎる
興奮する直前に、猫にマタタビを与えていなかったでしょうか? マタタビやキャットニップは猫の気分転換などに使われるものですが、与えすぎると興奮しすぎてしまうことが。また、それほど量が多くなかったとしても、猫が反応しやすい体質の場合は興奮を誘うでしょう。
マタタビやキャットニップによる興奮は、場合によっては先述した2つの理由以上に興奮状態が長く続きます。
興奮スイッチが入ったサイン
ふとした瞬間に猫が獲物を見るような目で自分のほうを見つめていたら、興奮スイッチが入っているか確認しましょう。興奮した猫は、表情やしぐさにこんな特徴があらわれます。
- 瞳孔が開き、目がランランとする
- ヒゲが前を向く
- 鼻や耳の中がピンク色になる
- 唸り声をあげる
猫の興奮スイッチが入ると、冷静になるまでに時間がかかることもあります。危ないと思うときはその場から離れ、猫が落ち着くまで待ちましょう。
参考/「ねこのきもち」2018年3月号『猫の“しちゃう”ワケを知って“させない”! 噛む引っかく「0」飼い主宣言』(監修:帝京科学大学助教 動物看護師 小野寺温先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。