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飼い主が実践している猫の『寒さ対策』を調査! 工夫と注意点を獣医師が解説
日に日に寒さが増してきましたが、飼い主さんは愛猫のためにどのような「寒さ対策」をしていますか?
寒い日の対策として、愛猫にどのようなことをしてあげている?
今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん400名に「愛猫のために、寒い日の対策でどんなことをしているか」アンケート調査を行いました。
「一日中暖房をつけている/愛猫の寝床に毛布などを用意する/こたつをつける/加湿器をつける/ホットカーペットをつける/その他」の選択肢から複数選んでもらった結果、もっとも多かったのは「愛猫の寝床に毛布などを用意する(33%)」でした。
次いで、「一日中暖房をつけている」「加湿器をつける」「ホットカーペットをつける」と続きました。
「一日中暖房をつけている/愛猫の寝床に毛布などを用意する/こたつをつける/加湿器をつける/ホットカーペットをつける/その他」の選択肢から複数選んでもらった結果、もっとも多かったのは「愛猫の寝床に毛布などを用意する(33%)」でした。
次いで、「一日中暖房をつけている」「加湿器をつける」「ホットカーペットをつける」と続きました。
「その他」と回答した人の対策は?
選択肢で「その他」を選んだ人からは、具体的に次のような回答が寄せられています。
- 「服を着せる」
- 「ケージに毛布をかけたり湯たんぽを置いている」
- 「ペット用のヒーターは常につけている」
- 「猫用ホットカーペットを使用している」
- 「カイロをベッドの下に入れる」
- 「床暖房」
- 「夜は一緒に布団で寝る」
- 「猫用のこたつを付けておく、暖房は気温の下がる夕方に合わせタイマーをかける」
- 「人間の足元をくるむための寝袋的なものを、猫ベッドにリメイク。すっぽり入れるので、毛布を掛けたり湯たんぽなどで寝床を作るより機能的」
- 「昼間誰もいない時は湯たんぽをコタツに入れている」
- 「陽の当たるところにベッドを置いたり、クッションを置いている」
- 「ぬるめのお水をあげる」
【獣医師解説】寒さ対策で、猫が快適に過ごせるための工夫・注意点は?
愛猫が寒くないように、日頃から飼い主さんたちはさまざまな工夫をしているようですね。
ここからは、猫が快適に過ごすために意識したい寒さ対策のポイントや注意点について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
ここからは、猫が快適に過ごすために意識したい寒さ対策のポイントや注意点について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
安全に使える暖房器具は、エアコンがおすすめ
使用する暖房器具として最も安心して使用できるのは、エアコンがおすすめです。室温が20~23度になるくらいに設定してください。体温が下がりやすい子猫や老猫の場合は、少し高めの24度前後がよいでしょう。
暖房を使用する際は、暖房の風が愛猫や愛猫のお気に入りの場所に直に当たらないよう、風向きの設定をしてください。
暖房をつけると乾燥するので、湿度を保つためにも加湿器の使用を検討しましょう。湿度は50~60%程度が目安です。
また、新鮮な水を部屋にいくつか用意し、水分摂取が効率的にできるようにしてください。愛猫が飲みやすい食器を使うなどの工夫もしてあげましょう。
長時間のお留守番の際は、部屋の換気ができるようにしておくとよいと思います。最近のマンションには、24時間換気システムが付いているところが多いので、そういったもので十分です。
暖房を使用する際は、暖房の風が愛猫や愛猫のお気に入りの場所に直に当たらないよう、風向きの設定をしてください。
暖房をつけると乾燥するので、湿度を保つためにも加湿器の使用を検討しましょう。湿度は50~60%程度が目安です。
また、新鮮な水を部屋にいくつか用意し、水分摂取が効率的にできるようにしてください。愛猫が飲みやすい食器を使うなどの工夫もしてあげましょう。
長時間のお留守番の際は、部屋の換気ができるようにしておくとよいと思います。最近のマンションには、24時間換気システムが付いているところが多いので、そういったもので十分です。
エアコン以外だと、床暖房もおすすめ
猫のいる家庭では、エアコンのほかに床暖房も安全に使用できるでしょう。温度設定はあまり高すぎないよう調整したり、床以外でも過ごすことができるようにしてあげると、猫が自分で心地よい場所を選ぶことができると思います。
猫のいる家庭で使用に注意が必要な暖房器具は?
エアコンや床暖房以外の暖房器具では、ヒーターやこたつなどを使用している家庭もあるかと思いますが、やけどや熱中症のリスクがあるので、猫のいる家庭では柵を用いたり気をつけて使用してください。
以前に、こたつの中で熱中症を引き起こした猫がいました。こたつの中にいたことに飼い主さんも気がつかず、脱水症状を起こしていたようです。
暖房の使用は部屋の状況によっては必須ではありませんが、使用する場合はできるだけ安全なものを選んであげましょう。
以前に、こたつの中で熱中症を引き起こした猫がいました。こたつの中にいたことに飼い主さんも気がつかず、脱水症状を起こしていたようです。
暖房の使用は部屋の状況によっては必須ではありませんが、使用する場合はできるだけ安全なものを選んであげましょう。
こたつを使用する際の注意点は?
上記のような理由から、猫のいる家庭でこたつを使用する際には、下記のような点に注意して使うようにしましょう。
1.設定温度を低くし、猫が出入りできる隙間を開けておこう
猫がこたつに入っていても、通常であれば暑くなると猫が自分でこたつの中から出てきます。しかし、高齢猫や子猫などは、重い布団をめくることができずに、閉じ込められてしまう恐れもあります。
こたつから長時間出てこられない場合は、熱中症になったり、低温やけどを起こすなどの事故につながることも。こうした事故を防ぐためには、猫がこたつに入っているときは設定温度を低くしたり、猫が自分で出られる程度のすきまを開けておくなどの工夫をしましょう。
こたつから長時間出てこられない場合は、熱中症になったり、低温やけどを起こすなどの事故につながることも。こうした事故を防ぐためには、猫がこたつに入っているときは設定温度を低くしたり、猫が自分で出られる程度のすきまを開けておくなどの工夫をしましょう。
2. 留守にする際は、こたつのスイッチをOFFにしよう
こたつの中は密閉空間になっているため、スイッチを切ってもある程度の温度を保つことができます。留守にするときや長時間様子を見てあげられないときは、こたつのスイッチを切っておくほうが安心です。
3.愛猫の様子をこまめにチェックしよう
暖かいこたつで気持ちよさそうに寝ている猫は、そっとしておいてあげたくなりますが、猫の年齢や体の調子によっては飼い主さんがこまめにチェックしてあげましょう。
部屋の暖めすぎはかえってストレスになるので注意!
猫は寒さに弱い動物ですが、現在の飼い猫(イエネコ)も元々は外で暮らしていたので、ある程度は自身で防寒することができます。そのため、部屋の暖めすぎはかえってストレスになってしまうことも。
すべての部屋で暖房をフル稼働せず、暖房が効いている部屋と、少しひんやりした部屋を猫が行き来できるように工夫をしてあげましょう。部屋ごとに室温を変えていれば、猫が好みの温度の部屋を選ぶことができます。
すべての部屋で暖房をフル稼働せず、暖房が効いている部屋と、少しひんやりした部屋を猫が行き来できるように工夫をしてあげましょう。部屋ごとに室温を変えていれば、猫が好みの温度の部屋を選ぶことができます。
猫にカイロを使用する際は低温やけどに注意!
今回の飼い主さんのアンケート調査で、さまざまな寒さ対策の実例が寄せられました。「猫ベッドの下にカイロを入れている」といった回答がありましたが、その場合はカイロによる低温やけどには注意してあげましょう。
まだまだ寒い日が続きますが、暖房器具を使う際は安全に十分注意し、愛猫が快適に過ごせる工夫をしてあげましょう。
監修/お話を伺った先生:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生
ねこのきもちWEB MAGAZINE『愛猫への寒さ対策に関するアンケートvol.01』
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
ねこのきもちWEB MAGAZINE『愛猫への寒さ対策に関するアンケートvol.01』
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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