猫が好き
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「亡き婚約者の夢を叶えてあげたい」悲しみの中出会った『保護猫兄妹』 飼い主の生きる希望に
「兄妹一緒に家族に迎えてよかったと実感する毎日です」

こう話すのは、Instagramユーザーの@chachamarukomugiさん。2020年12月に保護猫兄妹・茶々丸くん(♂/推定1才)と子麦ちゃん(♀/推定1才)を家族に迎え、初めての猫との生活をスタートさせました。
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、2匹との出会いのエピソードや現在の暮らしの様子などについて、飼い主さんにお話を伺いました。
茶々丸くんと子麦ちゃんとの出会い

もともと大の犬派だった飼い主さん。ある出来事がきっかけで、猫と暮らすことを決意したといいます。
飼い主さん:
「私には長年お付き合いしていた大切な人がいました。私は息子がいるシングルマザーで、息子が18歳になるのを機に、彼との結婚を決意しました。
一緒に住むようになって2年が経った頃に家を購入し、完成を待って籍を入れる予定だったのですが、彼が急死してしまい、新しい家と私と息子を残して旅立ってしまいました。
猫派だった彼と犬派だった私。『家が建ったら猫と犬の両方と暮らそう』という話をしていて、家の設計も猫ちゃんが遊べるように梁を大きく出した設計にしていました。
彼が亡くなって約1年後に新居が完成したのですが、彼の『この家で猫と暮らしたい』という夢を叶えてあげたいと思い、猫を家族に迎えることを決意したんです」
初めは1匹だけと思っていたけれど…
その後、友人から保護猫の譲渡会があると聞き、いろいろなサイトを見るようになっていた飼い主さん。そんなときに、茶々丸くんと子麦ちゃんに出会いました。
飼い主さん:
「茶々丸と子麦の写真を一目見た瞬間に、『このコたちだ!』と思ったんです。でも、当初は『迎えるなら1匹』と思っていて。兄妹でとても仲が良いという記載を見て、心が揺らぎました」
飼い主さんは実際に2匹が参加する譲渡会に足を運び、お見合いをさせてもらうことになったそうです。
飼い主さん:
「実際に見る2匹は写真よりも数万倍可愛くて、なによりも運命を感じました。そして、ケージの中でくっついて毛づくろいをしたりする2匹の仲の良さを見て、『この2匹を引き離してはいけない!』と、強く思いました。
このコたちのことを考えて、2匹一緒にお迎えすることを決意したんです」
猫を飼うのが初めての飼い主さんは、2匹の保護主さんや譲渡会のスタッフにアドバイスをしてもらいながら、お迎えする準備を進めたそう。
そして2020年12月に茶々丸くんと子麦ちゃんを家族に迎え、猫との暮らしをスタートさせました。
仲良しな2匹を見て「兄妹一緒でよかった」と実感する日々

とにかく甘えん坊で、「自分が一番!」というタイプの茶々丸くん。鈍臭いところがあり、行動すべてがおもしろくて、見ていて飽きないのだそう。

一方、控え目に見えて気が強く、ツンデレタイプだという子麦ちゃん。小さい頃から運動神経バツグンで、高いところなども茶々丸くんよりも得意なのだとか。
そんな2匹の関係性について、飼い主さんはこのように話します。
飼い主さん:
「2匹は毎日べったりくっついてお昼寝をしています。お互いの姿が見えないと寂しそうに鳴いており、茶々丸と子麦は本当にお互いのことが大好きなんだなと思います。そのような姿を見ると、兄妹一緒に迎えてよかったなと実感しますね」
2匹は飼い主さんの生きる希望に
茶々丸くんと子麦ちゃんをお迎えして、約1年が経過します。猫の可愛さや体の身軽さなど、猫と暮らすのが初めてだった飼い主さんは、毎日が驚きの連続だったと振り返ります。
最後に、茶々丸くんと子麦ちゃんへの思いを、飼い主さんはこのように話してくれました。
飼い主さん:
「茶々丸と子麦をお迎えするまでは、私は婚約者を失ったことによる心の病気で毎日とても苦しい生活をしていました。でも、2匹と出会うことができ、2匹が私の生きる希望になりました。
仕事で日中家にいられない時間も多いですが、茶々丸と子麦と過ごせる時間を大切にし、これからものんびりと穏やかに過ごしていきたいです。
2匹にはこのまま健康でたっぷり長生きしてもらえるよう、そして『この家に来てよかったな』と思ってもらえるようにしたいです」
写真提供・取材協力/Instagram(@chachamarukomugiさん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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