猫が好き
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『亡くなったコの分まで幸せになってほしい』台風直後に生後間もない4匹の子猫を保護。家族に迎えた愛猫の2年後の姿
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、みぃちゃんとの出会いのエピソードや現在の暮らしの様子などについて、飼い主さんにお話を伺いました。
台風が通過後、生後間もない4匹の子猫を保護することに

飼い主さん:
「発見したとき、近くに親猫はいませんでした。でも、まだ近くにいる可能性もあったので、人のニオイがついてしまうといけないと思い、少し様子を見ることにしたんです」

飼い主さん:
「近づいて子猫たちの様子を確認すると、2匹は泥水で濡れていました。じつはこの日は、台風が通過したあとだったんです。
子猫たちは低体温で衰弱していて、親猫が現れる様子もなかったので、先輩たちと協力して保護することにしました」
「新しい飼い主が決まるまでのお世話」のつもりだったけれど、子猫と接するなかで気持ちに変化が
飼い主さんご家族は猫と暮らした経験がなく、いきなり授乳からの子育てで不安もありましたが、「子猫たちのために何かしてあげたい」という強い思いから、子猫の預かりに参加することに。
飼い主さん:
「4匹の子猫のうち、2匹は残念ながら亡くなってしまいました。1匹は先輩が家族に迎えることを決めてくれたのですが、みぃちゃんだけがまだ家族が決まっていない状態だったんです」
「当時、私たち家族はまだ動物と暮らす予定はありませんでした。『みぃちゃんはいずれ新しい飼い主さんのもとへ行くことになる』と小学生の息子に伝えたときに、息子が目をウルウルさせていて。私もみぃちゃんとの別れを思うと、涙が止まりませんでした」

「仕事から帰宅した主人にその話をすると、前日まで『家で猫を飼う勇気が出ない』と言っていた主人が、『どこにも行くな! うちにいろ!』と言ってくれて。その日から、みぃちゃんは私たちの家族になったんです」
「亡くなってしまったコたちの分まで幸せにしてあげたい」という気持ちで、飼い主さんご家族はみぃちゃんを家族に迎えることを決めたのでした。
ツンデレで愛らしいコに成長!
飼い主さん:
「みぃちゃんは私の帰宅時は基本お出迎えをしてくれますが、主人や息子にはしないようです(笑)」
「みぃちゃんはおそらく、『私→ごはんやトイレのお世話をしてくれるから、好きなときに甘える』『主人→おやつをくれるから、欲しいときだけ甘える』『息子→遊び相手』というふうに思っているのかもしれませんね(笑)」
飼い主さん:
「離乳期にごはんをたくさん食べてほしくて、みぃちゃんがごはんを食べているときに褒めて褒めまくって、ムツゴロウさんばりにナデていました(笑) すると『ごはんタイム=私にナデられる時間』と記憶したのか、ごはんを食べたいときに『ナデて』と鳴くようになったんです。
みぃちゃんは人がいなくても問題なくごはんを食べますが、私が家にいれば今でも鳴いて『ナデて』と催促し、ナデナデしてもらいながらおいしそうにごはんを食べています」
健康で長生きしてほしい
最後に、飼い主さんはみぃちゃんへの思いをこのように話してくれました。
「生後間もない頃に保護されたみぃちゃん。みぃちゃんには『20才まで生きるんだよ』と日々声をかけていますが、やはり健康で長生きしてほしい気持ちが一番です。そして何より、楽しい猫生になるようにこれからも一緒に過ごしていきたいです」
取材・文/雨宮カイ
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