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猫と一緒に寝るときに飼い主が注意したい5つのこと|獣医師解説
【調査】愛猫が飼い主さんのお布団に入ってくることがある?
【獣医師解説】猫と飼い主さんが一緒に寝るときに、注意すべき5つのこと
「前提として、積極的に猫と一緒に寝ることはあまりおすすめはできません。でも、気づいたら愛猫がそばにきて寝ていたなど、結果的に一緒に寝るシーンも日常的にあることだと思います。
猫と一緒に寝るときに、飼い主さんは下記のようなことに注意するとよいでしょう」
①子猫やシニア猫と一緒に寝ないようにしよう
「飼い主さんが寝返りを打った際に、一緒に寝ている愛猫を押し潰してしまったり、蹴飛ばしてしまうケースがあります。
特に体の小さな子猫や動きが鈍くなったシニア猫は、大怪我をしたり最悪の事態にもなりかねないので、別々で寝たほうが安心です」
②室内猫でもノミ予防を!
「室内猫でも、ノミの寄生リスクがあります。暖かい寝具の中はノミが非常に繁殖しやすく、それが人や猫に寄生しアレルギーや感染症を起こすこともあります。室内猫でもノミ予防を気に留めましょう。
また、日常的に外に出る猫であれば、体が汚れていたり、真菌症や寄生虫など人にもうつる病気にかかっていることがあります。そのような場合には、飼い主さんにもうつってしまう可能性がありますので、別々に寝ましょう」
③寝室内もしくは近くにも猫のトイレを用意しよう
「一緒に寝ているときに、近くにトイレがないと猫が排泄を我慢して、粗相してしまう場合があります。
寝具の上で一度粗相してしまうと、そこで排泄する習慣がついてしまうこともあるので、注意が必要です。寝室内、もしくは近くにもトイレを用意するとよいでしょう」
④飼い主さんが睡眠不足になる場合は、寝室を別にすることも検討して
「一緒に寝ている愛猫を気遣うばかりに、飼い主さんが寝返りやお手洗いなどを我慢し、睡眠不足になったり体調を崩してしまうこともあるかもしれません。その場合は、日中の愛猫とのスキンシップの時間を増やしてあげて、寝るときは愛猫と寝室を別にするのも1つです」
⑤いざというときに備えて、猫と飼い主さんが別々に過ごす時間も意識的につくろう
「フワフワしてあたたかい猫と一緒に寝ていると癒されますし、猫も好きな飼い主さんと寝られることが癒しにもなると思います。
そんな生活の中でも、震災などの災害による避難生活で離れてしまったり、誰かに預けるなどで離れて寝なければならないときがくるかもしれません。
そうしたときのために、日頃からお昼寝のときは別々、夜寝るときは一緒やその逆など、猫と飼い主さんが別々に時間を過ごし、離れていても安心して寝られるように練習をしていくことも必要かと思います。
いざというときのために、愛猫が1匹でも安心できるようなグッズを探してみたりなど、飼い主さん以外に安心できるお守りになるものをつくっていくとよいでしょう」
ねこのきもちWEB MAGAZINE『「猫飼いあるある」に関するアンケートvol.16』
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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