猫が好き
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飼い主がコロナに?構ってあげられないお詫びに開いた猫パーティーのお話【連載】渋ネコししまるさん#166
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先日新型コロナに感染した。感染経路はスーパーくらいしか思い当たらなかったものの、熱が上がり思ったのは「ああ、コロナに間違いない…」という謎の自信。そしてあっという間に家族全員、床に伏した。
すると友人の実家から、励ましのメッセージと共に桃が届いた。友人の実家は岡山の桃農家だ。大切に育てられた桃は、もちろん置き配。直送してもらった桃の美味しさは、痛んだ喉にじんわりと染み渡った。
そして桃の箱は、猫たちの家になった。
すると友人の実家から、励ましのメッセージと共に桃が届いた。友人の実家は岡山の桃農家だ。大切に育てられた桃は、もちろん置き配。直送してもらった桃の美味しさは、痛んだ喉にじんわりと染み渡った。
そして桃の箱は、猫たちの家になった。
ししまるは体勢を何度も変えながら、ピカピカの箱を全身で楽しんでいた。僕はししまるから桃の香りでもしないかと鼻を近づけてみたが、鼻が詰まっていて匂わなかった。一方の妹分まるこは香りに敏感なのか、桃香る箱を嗅いだ後興奮し、僕らの周りを駆け回っていた。とてもいい匂いがしていたに違いない。猫が僕の鼻の代わりに香りを伝えてくれた気がした。
ピンポーン
また、呼び鈴が鳴った。妻の実家から荷物が届いたのだ。中身はお見舞いの桃だった。さすが”晴れの国岡山”だ。
2個目の箱はししまるたちの別宅となった。
また、呼び鈴が鳴った。妻の実家から荷物が届いたのだ。中身はお見舞いの桃だった。さすが”晴れの国岡山”だ。
2個目の箱はししまるたちの別宅となった。
熱は数日で下がった。僕は猫たちと遊んであげられなかったお詫びに、二匹のためにありったけの箱を部屋に置き、ボックスパーティーを開いた。
歩きにくくて人間たちにはすこぶる評判が悪かったが、猫たちは歓喜していた。
猫の喜ぶ姿は、コロナで弱った心に効く。
歩きにくくて人間たちにはすこぶる評判が悪かったが、猫たちは歓喜していた。
猫の喜ぶ姿は、コロナで弱った心に効く。
Taco(たこ)プロフィール
東京在住の漫画家・イラストレーター・キャラクタデザイナー。びゅうたびライターとしても活動中。
「ちいさな猫を召喚できたなら」「3匹のちいさな猫を召喚できたなら」「ぷっちねこ。」(徳間書店)など、好評発売中。「ちいさな猫を召喚できたなら」は重版後、中国版・韓国版・インドネシア版も発売。
現在、Web上では不定期に新作漫画を更新中。詳しくは以下のSNSへ。
・Instagram
Tacoのインスタ: @tacos_cat
ししまるのインスタ: @emonemon
・Twitter:@taco_emonemon
「ちいさな猫を召喚できたなら」「3匹のちいさな猫を召喚できたなら」「ぷっちねこ。」(徳間書店)など、好評発売中。「ちいさな猫を召喚できたなら」は重版後、中国版・韓国版・インドネシア版も発売。
現在、Web上では不定期に新作漫画を更新中。詳しくは以下のSNSへ。
Tacoのインスタ: @tacos_cat
ししまるのインスタ: @emonemon
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