車のエンジンルームの中で見つかり保護された子猫→8年後、幸せいっぱいの「わがままボディ」に成長した姿にキュン！

奇跡的に見つかり保護された子猫。その成長姿にほっこり！

紹介するのは、X（旧Twitter）ユーザー@Fukukun115さんの愛猫・ふっくん（本名：福）。ふっくんは元保護猫で、見つかったのはなんと車のエンジンルームの中でした。

飼い主さんによると、知り合いの友人の車から猫の鳴き声がしてボンネットを開けてみたところ、そこには3匹の子猫の姿があったのだそう。

子猫たちはすぐに保護され、2匹は里親が見つかりましたが、ふっくんだけは引き取り先が見つからなかったのだとか。そんなときに飼い主さんに連絡があり、一旦預かることにしたのだそうです。

ふっくんと家族になった経緯

飼い主さんが3時間おきにミルクをあげたり、体を温めたりしながらお世話をしたおかげで、ふっくんはすくすくと成長しました。そのころには里親さんも見つかり引き渡す予定でしたが、「このコはうちのコになる」と直感があったことから、里親さんにお願いをして飼い主さんが引き取ることに。

実はふっくんを保護する少し前に、娘さんが子猫を保護したことがありました。里親さんが見つかっていたものの、子猫が体調を崩してしまい、残念ながら亡くなってしまったのだとか。家族にとってつらい出来事でした。

そうした矢先のふっくんの保護だったこともあり、家族にとってはなおさら心に残る出会いだったのかもしれません。

8才になったふっくん　成長して「わがままボディ」が愛くるしいコに！

お迎え当時は小さかったふっくんも、8才の現在は立派な猫に成長しました。飼い主さんいわく、今では「わがままボディ」が魅力的な愛らしいコに。また、ヤンチャでイタズラが大好きな元気いっぱいのコになりました。

小さいころからゴルフボールが大好きなふっくん。飼い主さんの夫がパターを練習していると、ボールを転がしてホールインさせているそうです。

そんなふっくんは、とても賢い一面も。以前、丸めたティッシュを転がして遊んでいるうちに、トイレの隙間に入ってしまい、どうしても取りたくなってその場でウロウロしていたことがあったのだそう。飼い主さんが「ドアノブを下に引いたら開くよ」と教えたところ、何度も背伸びをしてドアを開けられるようにもなったのだとか！

体は大きいけれど、ふっくんにはちょっぴりビビりな一面も。飼い主さんが使う血圧計を見たふっくんは、膨らむ様子を見て猫パンチ！　敵だと認識しているのか、これまで2台も壊してしまったそうです（笑）

弟猫・はちくんに寄り添う優しさも

ふっくんには今、弟猫・はちくん（取材時4才）がいます。もともとはふっくんの里親になる予定だった方のお宅で暮らしていた猫でしたが、その飼い主さんが2年前に他界してしまったのだそう。ご縁があり、家族として迎えることになりました。

ニャーニャーと毎日寂しそうに鳴くはちくんのそばで、いつもふっくんが「きっと大丈夫だよ、僕がいるから」といった様子で見守っていたそう。その姿は、まるで本当の“お兄ちゃん”のようだったといいます。

ふっくんはまさに「福」のような存在

ふっくんを家族に迎えた当初の飼い主さんは、心療内科の通院やがんの手術などで心身ともに良い状態ではありませんでした。そのため、元気に過ごせている今があるのは「ふっくんのおかげ」だと確信しているそうです。

飼い主さん：
「私だけでなく、家族もつらいとき、悲しいときにふっくんがいてくれることで元気をもらっているそうです。本当にふっくんは奇跡の猫。『福』なんだとつくづく思いました」

今は娘と婚約者、息子夫婦など猫好きの家族が集まるたびに、ふっくんもはちくんも大はしゃぎ。楽しそうなその姿に、飼い主さんも幸せを感じるといいます。

ふっくんとの出会いを振り返り飼い主さんはどのような思いでいるのか、今の気持ちをこう話しています。

飼い主さん：
「いろんなことがあったなと、今こうしてあらためて思い返すと涙が出てきます。今後も今と変わらず我が子同様に、はちくんとともに楽しく最期まで責任を持って大切に過ごしていきます。

そしてXを通し、フォロワーさんに可愛がっていただきとても感謝しております。ふっくんとはちくんを見てクスッと笑顔になったり、癒しや元気になってもらえたら幸いです。またたくさんの小さな命が救われ、幸せな猫生を送れるように心から願っています」

写真提供・取材協力／@Fukukun115さん／X（旧Twitter）
取材・文／二宮ねこむ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年7月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。