猫が好き
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母猫を失い、ひとり残された生後約3カ月の子猫を保護 2才の今、飼い主と仲間を癒す“愛情深いお姉さん猫”に
かやちゃんとの出会いは、ある“知らせ”がきっかけでした。
“動かなきゃ”と思った夜──2匹の猫を探しに走った飼い主さん
当時の飼い主さんは、うつ病の療養中でした。当初は「その猫たちは病気なのかもしれないし、助けられないこともある……」と、自分に言い聞かせるように受け流すしかなかったといいます。
そうして到着した先には、ぐったり横たわる母猫と、そのお腹の上にうつ伏せでうずくまっている真っ白な子猫が。その子猫が、かやちゃんでした。
「かやちゃんは抱き上げても抵抗せず、かなり衰弱している状態でした。『もう大丈夫、助けに来たからね』『がんばれ、がんばれ』と、何度も何度も声をかけ続けました」
残念ながら、母猫はその後間もなく亡くなってしまったそう。「せめてこのコだけでも幸せになってほしい」という思いから、飼い主さんはかやちゃんを保護して家族として迎えたのでした。
2年の月日を経て──愛情深く育ったかやちゃんの今
飼い主さんの心情にもとても敏感で、気持ちが沈んでいると感じ取ると、すぐに膝の上に乗って肩に手を置くのだそう。その姿はまるでハグをしているようで、飼い主さんは「かやちゃんが『落ち着け』と言ってくれているのかも」と語ります。
“お姉さん気質”を発揮 びすけくんへの深すぎる愛
かやちゃんが1才のころ、まだ子猫だった後輩猫・びすけくん(取材当時1才)を保護して家族に迎えました。そのころには、びすけくんを朝から晩まで付きっきりでお世話する姿が見られたのだとか。
飼い主さん:
「家に迎えてからしばらくの間、びすけを別室で隔離していました。すると、かやちゃんは隔離に使っていた障子を突き破り、びすけのいる部屋へと侵入し、びすけのお世話をするような姿が見られたんです。あのときは本当に驚きました。
かやちゃんは、人にも猫にもとても愛情深いコです。母猫に似たのかもしれません」
“お姫様気質”な一面も? かやちゃんのかわいい日常
飼い主さん:
「かやちゃんは、よく高いところに登りたがります。でも、降りるのは怖いようで、必ず鳴いて人を呼ぶんです。
そしてなぜか、目の前にバリバリボウルタワーを差し出さないと降りられません。それ以外は受け付けないみたいです(笑)」
かやちゃんは“命の恩猫” 7匹の仲間と過ごす今
飼い主さん:
「かやちゃんは私の“命の恩猫”であり、びすけの“恩猫”でもあります。かやちゃんがいたおかげで私のうつも寛解し、働けるところまで持ち直しました。
いまでも感情の起伏はありますが、ひどい状態にならないのはかやちゃんの存在が大きいです」
「安心して暮らせる環境を整え、猫たちが何の心配もなく過ごせるようにするのが夢です」と、愛猫たちへの思いを語ってくれました。
取材・文/山田リタ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年10月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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