職場の取り壊し予定の建物で4匹の子猫を発見、保護。飼い主を「猫の魅力」に取り憑かせた子猫との出会い

「今は猫の魅力に取り憑かれています」と話すのは、X（旧Twitter）ユーザー@FWX6Aw236fQ802Lさん。飼い主さん家族は、突然の出会いにより愛猫・エースちゃん（取材時、生後推定9カ月）を家に迎えました。

猫と暮らした経験のなかった飼い主さん家族を、すっかり猫好きにさせたエースちゃん。飼い主さん家族はどのような経緯でエースちゃんをお迎えすることになったのか、出会いのエピソードを聞きました。

職場の取り壊し予定の建物で子猫を4匹発見

飼い主さんがエースちゃんと出会ったのは、2023年5月のこと。エースちゃんは、飼い主さんが勤めている病院で保護されたコだといいます。

飼い主さん：
「病院でこれから取り壊す予定の建物があり、入院患者さんはもう移動していていませんでしたが、まだスタッフが使っていた場所があったんです。

そこに使っていないソファがあり、その上にブルーシートがかけてあって。病院スタッフがブルーシートの下で何かが動いているのを発見し、中を見てみると子猫が4匹いたそうです」

母猫の姿は誰も見たことがなく、いつから子猫たちがいたのかはわからないそう。小さな子猫たちをそのままにしておくことができず、急いで子猫を家族に迎えてくれる人を探すことに。

そんなときに、飼い主さんの気持ちが動いたといいます。

飼い主さん：
「すぐに何とかしないといけない、まったく時間がない状況でした。ウチは共働きのため、これまで動物を飼わずにいましたが、夫婦共に動物好きなので『何とかしたい』という思いからすぐに名乗りを上げたんです」

保護した頃のエースちゃん — エースちゃん。お迎え当時の体重は500gだったそう。

エースちゃんを家に迎えることを決めた飼い主さん家族。ほかの子猫たちも同僚や同僚の家族が引き取ることになり、あっという間に全員のおうちが決まったそうです。

エースちゃんは活発なコへと成長！

生後推定1カ月ちょっとのエースちゃんを迎え、飼い主さん家族は初めての猫との生活を送ることになりました。お迎えしたばかりの頃には、思わずクスッと笑ってしまう出来事があったと振り返ります。

飼い主さん：
「保護した次の日に動物病院に連れて行った際に、『男のコかも』と言われたため『エース』と名付けたのですが、その後に『女のコ』であることが発覚したんです。

女のコなのに男のコみたいな名前になってしまいました（笑）」

上目遣いをするエースちゃん — 内弁慶な一面もあるエースちゃん。「家では飛び跳ねて活発な姿を見せますが、外では固まって動きません」とのエピソードも。

そんなエースちゃんは飼い主さん家族に愛情をたっぷり注がれて、健やかに成長しています。推定生後9カ月（取材時）の現在は、体重が3.4kgになりかなり大きくなったそう。

遊び好きの“かまってちゃん”で「ボール遊びをこよなく愛する活発なコに成長」しているといい、可愛らしいエースちゃんの姿に毎日癒されているといいます。

飼い主さん：
「暇さえあればボールを追いかけていますし、ときどき人に取ってこいをさせます。仕事から帰ってきたら30分くらいはボール遊びに付き合わないと、文句を言われてしまいます（笑）

実家ではずっとワンコを飼っていましたが、誰も取ってこい遊びをしてくれなかったので、『まさかニャンコがやってくれるとは…！』という感じです」

出会いを振り返り、今思うことは

エースちゃんの成長を見守りながら、充実した日々を過ごしている飼い主さん家族。エースちゃんとの突然の出会いを振り返り、何を思うのでしょうか。今の気持ちをこう話しています。

飼い主さん：
「実家で犬をずっと飼っていましたが、猫は初めてだったため不安なこともありました。でも、エースはトイレや爪とぎは教えなくても決まったところでしてくれたり、お留守番中もイタズラをせずにおりこうに待っていてくれるので、手のかからないいいコに成長してくれたと感じています。

このままエースが健康で幸せに生活できるように、私たちも頑張りたいです」

写真提供・取材協力／@FWX6Aw236fQ802Lさん／X（旧Twitter）
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取材・文／雨宮カイ