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“不安と恐怖と絶望感”でいっぱいだった保護猫姉妹と家族に→「我が家に来て1000日が経過」した現在の成長姿は

飼い主さんに話を聞くと、きなこちゃんとあんこちゃんは実の姉妹猫で、保護されたコたちだったのだそう。お迎え当時の2匹は、生後推定6カ月。2匹はトイレの奥で身を寄せ合ってブルブルと震えており、飼い主さんは「不安と恐怖と絶望しかない様子だった」と振り返ります。
1年後、穏やかで優しい顔つきに!

また、2匹とも体が立派に成長し、毛並みも美しくなりました。飼い主さんは2枚のビフォーアフター写真を比較し、どのようなことを感じているのでしょうか。
「お迎え初日の2匹は猫トイレの中で身を寄せ合い、震えて一晩を過ごしていました。心身ともにボロボロな様子で、良くも悪くもこれがスタート地点でした。それが1年後には、リビングの真ん中で堂々と寝転がるまでに。顔つきも変わり、優しくて安心した目つきになっています。
『2匹とも安心してくれているのかな?』というのがなんとなく伝わってきて、とても嬉しいです」

そんな2匹とどのような経緯で家族になったのか、飼い主さんに詳しいお話を聞きました。
きなこちゃんとあんこちゃんとの出会い

しかし、お子さんが成長して大きくなったこともあり、「そろそろ猫をお迎えしてもいいのではないだろうか」と、夫婦の気持ちがしだいに変化。
猫を飼うことの責任や、猫を飼ったらどのようなお世話が必要なのかなど、家族会議でたくさん話し合った末に「保護猫を迎え入れよう」という話になったといいます。

野良猫だった2匹はおよそ生後3カ月のころに保護され、それからは保護猫団体の施設で暮らしていたのだそう。実際に2匹に会いに行ったときのことを、飼い主さんはこう振り返ります。
「保護猫団体のスタッフさんや猫たちと面会したときに、スタッフさんから『2匹はこれまで保護してきた猫の中でもかなり警戒心が強く、なつくまでに1年以上かかるかもしれませんが、それでも大丈夫ですか?』と言われました。
思いもよらぬ不安要素を投げかけられて正直心配になりましたが、子どもも『たとえすぐになついてくれなくても、なついてくれるまで温かく見守ろう!』 と決心してくれたので、我が家に2匹を迎え入れることを決めたんです」
警戒心が強い2匹との暮らしがスタート 家族になって10カ月が経ったころに、2匹に変化が

それからは「ゴハンを食べるときだけ姿を見せるけれど、人と視線が合うと冷蔵庫の裏に逃げ込む」といった日々が続いたのだとか。

2匹と微妙な距離感が続いてきましたが、一緒に暮らし始めて10カ月が経ったあたりから関係に変化の兆しがあらわれてきたのだそうです。
「ゴハンの準備を始めると近づいてきて、『早くゴハンの準備しろー』と言わんばかりに、人の足をツンツン触って催促するようになってきたんです。
普段は絶対に触らせてくれないけれど、ゴハンのときだけは猫からコミュニケーションをとりに来てくれる——ここまでくるのに長い時間がかかったけれど、初めてツンツンされたときはたまらなく嬉しかったです」
2匹と家族になってもうすぐ3年 飼い主さんが今思うことは

ゴハンの時間が近づいてきたり遊んでほしくなったりすると、2匹は飼い主さんの視界にわざわざ入りこみ、やや離れたところに座って無言でアピールしてくるようになったのだとか。
そのような姿を見ると、「だいぶ距離が縮まってきているのかな」と嬉しくなるといいます。

「『早くなついてほしいな』と思っていたけれど、我が家に2匹がやってきてあっという間に1000日が過ぎたなと思いました。まだまだナデナデできませんが、日々2匹が仲良くしている姿を見て癒されています。
予想以上に長い人馴れ修行ですが、どれだけ時間がかかっても、2匹がなついてくれるまでゆっくりと待とうと思っています。引き続きのんびり2匹を愛でていきます。私たちにとって、2匹は大切な家族の一員です」
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年1月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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