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“不安と恐怖と絶望感”でいっぱいだった保護猫姉妹と家族に→「我が家に来て1000日が経過」した現在の成長姿は

少しずつ心を開いていく保護猫姉妹の様子にグッとくる!
家族になった日のきなこちゃん、あんこちゃん
家族になった日のきなこちゃん(写真上)、あんこちゃん(写真下)。撮影当時、生後推定6カ月。
@kinako_cat_anko
紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@kinako_cat_ankoさんの愛猫・きなこちゃん(取材時3才)と、あんこちゃん(取材時3才)。こちらの写真は、2匹を家族に迎え入れたときに撮った一枚です。

飼い主さんに話を聞くと、きなこちゃんとあんこちゃんは実の姉妹猫で、保護されたコたちだったのだそう。お迎え当時の2匹は、生後推定6カ月。2匹はトイレの奥で身を寄せ合ってブルブルと震えており、飼い主さんは「不安と恐怖と絶望しかない様子だった」と振り返ります。
そんなきなこちゃんとあんこちゃんですが、お迎えしてから1年後に驚きの変化を見せたそうです。

1年後、穏やかで優しい顔つきに!

家族になって1年が経過したころのきなこちゃん、あんこちゃん
家族になって1年が経過したころのきなこちゃん(写真上)、あんこちゃん(写真下)。
@kinako_cat_anko
お迎え当時は怯えて表情がこわばっていた2匹ですが、1年後の写真では穏やかで優しい顔つきに。猫ベッドでまったりする姿からは、リラックスしている様子がうかがえます。

また、2匹とも体が立派に成長し、毛並みも美しくなりました。飼い主さんは2枚のビフォーアフター写真を比較し、どのようなことを感じているのでしょうか。
飼い主さん:
「お迎え初日の2匹は猫トイレの中で身を寄せ合い、震えて一晩を過ごしていました。心身ともにボロボロな様子で、良くも悪くもこれがスタート地点でした。それが1年後には、リビングの真ん中で堂々と寝転がるまでに。顔つきも変わり、優しくて安心した目つきになっています。

『2匹とも安心してくれているのかな?』というのがなんとなく伝わってきて、とても嬉しいです」
くっつくきなこちゃんとあんこちゃん
現在3才になったきなこちゃんとあんこちゃんの様子。
@kinako_cat_anko
現在3才になったきなこちゃんとあんこちゃん。今でも「なでられるのは嫌い」と人からの接触はまだ拒否するそうですが、少しずつ飼い主さん家族に心を開いている様子なのだそう。

そんな2匹とどのような経緯で家族になったのか、飼い主さんに詳しいお話を聞きました。

きなこちゃんとあんこちゃんとの出会い

ダンボール猫ハウスに入るきなこちゃん、あんこちゃん
家族になって6日目の様子。
@kinako_cat_anko
飼い主さん夫婦は、以前より小学生のお子さんから「猫と暮らしたい」という気持ちを聞いていたそうですが、生き物を飼うことの責任や大変さから「猫を迎えない選択」をしてきたのだとか。

しかし、お子さんが成長して大きくなったこともあり、「そろそろ猫をお迎えしてもいいのではないだろうか」と、夫婦の気持ちがしだいに変化。

猫を飼うことの責任や、猫を飼ったらどのようなお世話が必要なのかなど、家族会議でたくさん話し合った末に「保護猫を迎え入れよう」という話になったといいます。
寝転がるきなこちゃん、あんこちゃん
家族になって1カ月が経過したころの様子。
@kinako_cat_anko
それから、里親を募集している保護猫を探していたときに、近隣の保護猫団体にいたきなこちゃん・あんこちゃん姉妹に出会います。

野良猫だった2匹はおよそ生後3カ月のころに保護され、それからは保護猫団体の施設で暮らしていたのだそう。実際に2匹に会いに行ったときのことを、飼い主さんはこう振り返ります。
飼い主さん:
「保護猫団体のスタッフさんや猫たちと面会したときに、スタッフさんから『2匹はこれまで保護してきた猫の中でもかなり警戒心が強く、なつくまでに1年以上かかるかもしれませんが、それでも大丈夫ですか?』と言われました。

思いもよらぬ不安要素を投げかけられて正直心配になりましたが、子どもも『たとえすぐになついてくれなくても、なついてくれるまで温かく見守ろう!』 と決心してくれたので、我が家に2匹を迎え入れることを決めたんです」

警戒心が強い2匹との暮らしがスタート 家族になって10カ月が経ったころに、2匹に変化が

家族になって3カ月が経過したころのきなこちゃん、あんこちゃん
家族になって3カ月が経過したころの様子。
@kinako_cat_anko
保護猫団体のスタッフさんが言っていたとおり、2匹はとても警戒心が強いコでした。家に迎えた初日は猫トイレの中で身を寄せ合って過ごし、翌日は冷蔵庫の裏で同じように身を寄せ合って夜を過ごしていたそう。

それからは「ゴハンを食べるときだけ姿を見せるけれど、人と視線が合うと冷蔵庫の裏に逃げ込む」といった日々が続いたのだとか。
じゃれ合うきなこちゃん、あんこちゃん
家族になって10カ月が経過したころの様子。このときは、おやつの「ちゅ〜る」をあげたときに、こっそり首のあたりを触ることができたそう。
@kinako_cat_anko
日を重ねるにつれて、リビングでくつろぐ姿を見せてくれるようになった2匹ですが、それでも体は触らせてくれませんでした。

2匹と微妙な距離感が続いてきましたが、一緒に暮らし始めて10カ月が経ったあたりから関係に変化の兆しがあらわれてきたのだそうです。
飼い主さん:
「ゴハンの準備を始めると近づいてきて、『早くゴハンの準備しろー』と言わんばかりに、人の足をツンツン触って催促するようになってきたんです。

普段は絶対に触らせてくれないけれど、ゴハンのときだけは猫からコミュニケーションをとりに来てくれる——ここまでくるのに長い時間がかかったけれど、初めてツンツンされたときはたまらなく嬉しかったです」

2匹と家族になってもうすぐ3年 飼い主さんが今思うことは

仲良くくつろぐきなこちゃん、あんこちゃん
現在の2匹。きなこちゃんは好奇心旺盛な性格で、新しいおもちゃを見つけると夢中になって遊んでいるそう。あんこちゃんは臆病で繊細な性格だけれど、ゴハンの準備のときにはツンツンと触ってくれるなど、可愛い姿を見せてくれるのだとか。
@kinako_cat_anko
きなこちゃんとあんこちゃんを家族に迎えて、もうすぐ3年が経過します。触ろうとすると逃げたり爪を出してきたりと、「人からの接触はまだまだ拒否される」とのことですが、最近になって少し変化も見られているそう。

ゴハンの時間が近づいてきたり遊んでほしくなったりすると、2匹は飼い主さんの視界にわざわざ入りこみ、やや離れたところに座って無言でアピールしてくるようになったのだとか。

そのような姿を見ると、「だいぶ距離が縮まってきているのかな」と嬉しくなるといいます。
まったりするきなこちゃん、あんこちゃん
2匹を家族に迎えて1000日目の投稿。「2000日目にはなでていたいな」と飼い主さん。
@kinako_cat_anko
きなこちゃんとあんこちゃんのことをそばで見守っている飼い主さん家族。2匹とのこれまでの日々を振り返り、今どのようなことを思うのでしょうか。
飼い主さん:
「『早くなついてほしいな』と思っていたけれど、我が家に2匹がやってきてあっという間に1000日が過ぎたなと思いました。まだまだナデナデできませんが、日々2匹が仲良くしている姿を見て癒されています。

予想以上に長い人馴れ修行ですが、どれだけ時間がかかっても、2匹がなついてくれるまでゆっくりと待とうと思っています。引き続きのんびり2匹を愛でていきます。私たちにとって、2匹は大切な家族の一員です」
写真提供・取材協力/@kinako_cat_ankoさん/X(旧Twitter)
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年1月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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