猫が好き
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筋書き通りにいかないのが猫行動!もしも猫があの物語の主人公だったら?
どんな展開が待っているか考えたことはありますか?
猫の生態行動をベースに、『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)で話題の今泉忠明先生とともに考案した、「桃太郎」「浦島太郎」「うさぎと亀」のオリジナルストーリーをご堪能あれ!
もしも「桃太郎」が猫だったら――
川から流れてきた桃を持ち帰ったおばあさん。家で桃を切ってみると……中から男の子が現れ、桃太郎と名付けました。成長した桃太郎は、村人を困らせている鬼を退治しに鬼ヶ島へと向かいます。その道中に出会った犬とサル、キジを家来にし、鬼をやっつけます
おばあさんが桃を切っても…
猫は、敵から身を隠せる囲われた場所を好むので、桃の中から出たがらないかも。きっと竹の中から出てくる「かぐや姫」でも同じ結果になるでしょうね(笑)。
犬とサル、キジを引き連れて鬼ヶ島に向かうはずが…
単独行動をとる猫はとっとと鬼ヶ島に向かうでしょう。獲物である鳥のキジは猫を恐れて逃げ、〝犬猿の仲〟の犬とサルはケンカ……。つまり猫の習性に関係なく、結局は1匹で鬼ヶ島へ行くことになるでしょう。
もしも「浦島太郎」が猫だったら――
助けた亀に連れられて竜宮城に行くシーンでは亀に乗ったものの…
のっそり歩く亀に興味本位で乗りたがる猫もいるでしょう。しかし、竜宮城に向かおうとしても、猫はもともと半砂漠地帯で過ごしていたことから、水で体が濡れるのを嫌う習性が。海には絶対入らないと思います。
玉手箱を開けて一気に老けるシーンでは開けた玉手箱に入って…
猫は暗くて狭い場所が大好きなので、玉手箱の中に入りたがるでしょう。そのうえたとえ年老いてしまっても見た目を気にしないので、ぐっすり眠っちゃうかもしれませんね。
もしも「うさぎと亀」の亀が猫だったら――
「うさぎはダッシュ、亀はスロースタート」のシーンではまっすぐ進まずに…
猫のテリトリーだったら、パトロールしだして前に進まない可能性が。もし、初めて訪れる場所なら、警戒して動けず……どちらにせよゴールには到底たどり着けないかも。
「先に進んだうさぎが休み、その間に亀が追い越す」シーンではうさぎと一緒に…
1日の大半を寝て過ごす猫なので、疲れて休み始めてしまう可能性が……。うさぎの毛の柔らかさを気に入り、一緒に寝る……なんてことがあるかも!
今回紹介できなかったシーンもたくさんあります。
ご家族や友人と猫の行動を思い浮かべながら想像してみてくださいね!
文/Margot
イラスト/モリヤリョウコ
※構成上、この特集では、一部猫を擬人化する表現を用いています。
※この記事で使用している画像は2019年3月号「もしもあの物語の主人公が猫だったら?」に掲載されているものです。
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