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いざというときのために知っておきたい 二次診療って何?

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“二次診療病院”と呼ばれる動物病院を知っていますか? 
聞き慣れないかもしれませんが、かかりつけ医とは別の役割を担う動物病院です。
そこで今回は、JVCC二次動物医療センター目黒病院の鈴木先生に、二次診療についてお話をうかがいました。
一次診療との違いや受診の流れなど、いざというときのために、ぜひ知っておきましょう。

どんな猫も二次診療病院を受診する可能性が

動物病院は、大きく分けて2種類あります。いわゆるかかりつけ医である“一次診療病院”。もう1つの“二次診療病院”は、馴染みが薄いかもしれませんが、じつは、重い病気やケガを患ってしまった場合、どんな猫も受診する可能性があるそう。

「かかりつけ医では治療が難しいときに受診するのが、二次診療病院です。専門性の高い獣医師が勤務し、CTなど特殊な機器が充実。多くの大学病院もこちらに含まれ、より高度な治療や検査が受けられます」と、鈴木先生。

「最近の傾向として、愛猫に人と同様の治療を望む飼い主さんが増えているように感じます。高度な医療を提供する二次診療は、そのニーズに応える一つの方法です」(鈴木先生)

かかりつけ医と二次診療が連携して治療

二次診療を受診するには、かかりつけ医からの紹介が必要です。

「当院の受診の流れとしては、まず、かかりつけ医に、猫の病状や検査結果をファックスやメールで送信してもらいます。そして、こちらの専門医が日程を調整し、予約日時をかかりつけ医に連絡。決められた日時に飼い主さんが来院し、問診後、必要な検査や治療を行います」(鈴木先生)。

かかりつけ医が専用フォーマットに病状を記入して、二次診療病院にFAXで受診依頼をします

二次診療は、地域の一次診療を支える役割が

二次診療病院の診断は、翌日までにかかりつけ医へ報告するそう。

「基本的には診療後すぐかかりつけ医に引き継ぐので、両者で連携がとれていると、その後の治療方針がスムーズに決まります。地域の一次診療を支え、治療の道筋をつけるのが、二次診療の役割です」と、鈴木先生。

猫の心臓科をもつ二次診療病院が開院

鈴木先生が院長を勤める動物病院は、2019年4月に開院した、夜間救急も対応する二次診療病院。こちらでは、どんな病状で猫が受診することが多いのでしょうか。

「今は夜間のトラブルでの救急診療が主です。猫は喘息など呼吸器系の疾患も多いので、今後はCTで肺を検査する二次診療が増えることも予想されます」(鈴木先生)。

CT検査機器は人と同じものを導入し、検査が短時間で終わるため、猫に麻酔が不要な場合もあるのだとか。また、猫の“心臓科”を立ち上げ、心筋症の予診診断に力を入れているのも特徴だそう。

「猫へ輸血ができるよう、分離した血液を冷凍保存していることも、二次診療の当院ならでは。今後は輸血用に血液提供のシステムも構築する予定です」(鈴木先生)

二次診療のことを知っておけば、愛猫が重い病気やケガのとき、治療の選択肢を広げることになります。いざというときに備え、ふだんからかかりつけ医と二次診療についても話せるといいですね。

おはなし:鈴木陽彦先生

JVCC二次動物医療センター目黒病院院長。
麻布大学獣医学部卒業。埼玉県の動物病院に勤務したのち、JVCC二次動物医療センター目黒病院の院長に就任。ほか、埼玉県の動物循環器病センターのハートチーム(心臓外科・内科)に所属。日本大学獣医内科学研究室大学院にて研究中。専門は循環器、胸部外科。

JVCC動物病院グループ 二次動物医療センター目黒病院

協力病院や一次診療の獣医師とスムーズな獣医療を連携し、動物にとって最善の高度医療を提供する二次診療施設として2019年4月に開院。経験豊富な獣医師・専門医が24時間365日対応する。

所在地:東京都目黒区目黒3-9-3
電話:03-5725-3370(夜間診療対応電話/受付時間:19:00~翌9:00)

取材・文/橘川なおこ
撮影/尾﨑たまき

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