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どうして猫はこんなにも「密着好き」なのか!? 可愛いくっつき姿のヒミツ

すっぽりと箱の中に収まったり、お気に入りのおもちゃをギュッとして離さなかったり。猫は、何かにくっついていると安心するようです。
どうして猫は、こんなにも“密着好き”なのでしょう?可愛いくっつき姿のヒミツに迫ります♪

どこでもスポッ!と入るワケ

箱に入ったマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
箱を見つけると、すぐになんとかして入ろうとする猫。スポッと収まると満足そうだけど、小さな箱でもぎゅうっと入りたがるのはナゼ!?

1. 穴蔵みたいで安心する!

箱にすっぽり収まった猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「ねこのきもち」2016年10月号『ただいま猫、密着中です♡』によると、

野生時代、猫は穴蔵で暮らしていました。群れをなさない猫にとって穴蔵は、身を守るための“完璧な居場所”だったのです。体が囲まれるこの場所は、敵に襲われる心配も少なく、猫は「ここなら安心」と思えたのでしょう。

とのこと。上下左右、そして背後も囲われた穴蔵は、猫にとって安心安全な隠れ家だったんですね。すっぽり箱に収まっている愛猫の姿はとっても無防備で愛らしく見えますが、実は野性味あふれる姿だったのかも!?

2. 背骨が伸びて気持ちいい!

猫ベッドで丸くなって寝る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の背骨は、大きくカーブしています。その背骨や首元の筋を伸ばせるこの姿勢は、ストレッチができて気持ちがいいのでしょう。また、全身が容器の側面に沿うことで、より高い密着感が得られるのも利点です。(「ねこのきもち」2016年10月号より)

という理由も。
ま~るくなって眠る猫の姿勢は、意外なことに背骨を伸ばすストレッチの効果があるのだそう。ということはこの寝姿は、猫にとっての「大の字」みたいなものでしょうか? 窮屈そうに見えるけれど、理由がわかると納得です!

縦に狭いところが好き♡

狭いところに入ったラグドール
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ちなみに、猫は“縦に狭い場所”をより好むのだそう。上下の視界が左右に比べて狭いからなんですって。棚のすき間やソファの下など「どうしてそんな場所に!?」と思うところにすぐ潜り込むのにも、理由があったようです。

何かをムギュッ!とするワケ

ぬいぐるみをギュッとする子猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
お気に入りのぬいぐるみにも、飼い主さんにも、そして一緒に暮らす猫や犬にだってムギュッ! 可愛らしいその姿には、こんな理由があるようです。

1. 体温調節するため

くっついて眠るきょうだい猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫は単独行動をしますが、血縁関係にある猫同士で密着していたこともありました。なぜなら猫は、寒さに弱い体質だから。穴蔵ではしのげないほど寒い日には、体を寄せ合って体温調節をしていたのです。母猫やきょうだい猫には心を許していたので、密着で安心感も得られたのでしょう。(「ねこのきもち」2016年10月号より)

寒い冬の日に見られる“猫団子”は、まさに体温調節と安心感の両方が得られる最高の“くっつき”状態なんですね。親子やきょうだい猫が仲良く一緒にスヤスヤと眠っている姿は、見ているこちらも幸せにしてくれます。

2. “ネオテニー化”したから

飼い主の手をぎゅっとするスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ネオテニー化…という聞きなれない言葉ですが、これは

ネオテニー(幼形成熟)化とは、子猫らしさを残したまま成長するということ。飼い猫は、人と暮らすうちに「可愛くて甘えん坊のほうがイイコトがある」と、このネオテニー化が進み、本来強いはずの警戒心が減少。母猫やきょうだい猫以外の、人などにもなつくようになりました。(「ねこのきもち」2016年10月号より)

とのこと。甘えん坊の猫にとって、くっつくことは「安心」を意味します。そのため、信頼している飼い主さんや、一緒に暮らす血縁関係にない猫にもピタッと寄り添うのです。

犬とも仲良くピタッ♪

犬とよりそう猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ときには犬など、“人や猫以外の動物”にも、密着! 心を許す大事な家族のそばにいるのが、猫にとって一番の安心なんですね♪

くっついていたいニャン♪

くっついて眠る2匹の猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が何かにくっついていると安心するのは、野生時代の名残と飼い猫になってからの習性、両方に理由がありました。狭い隙間、お気に入りのベッド、大好きなおもちゃ、大好きな家族。今日もピタッとくっついて、猫たちが幸せな時間を過ごしてくれますように♪
参考/「ねこのきもち」2016年10月号『音が聞こえてきそうなほど!!ただいま猫、密着中です♡』(監修:哺乳動物学者 川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/momo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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