猫が好き
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朝の挨拶はなかなか強烈だった、若かりし渋まるのお話 【渋ネコししまるさん】#18
その頃のししまるは、まさにやんちゃそのものでした。
家の中をよく走り回り、毎日何度も遊びに誘われました。
そして寝ぼけまなこの私は、ししまるに起こされてご飯をあげるのが日課でした。
はじめの頃は、起こされるままにせっせとご飯をあげていましたが、ししまるは「おねだりすればもらえる!」と思ったのか、だんだんとねだってくる時間が早くなりました。
次第に母親に起こされる子どものように、「ししまるかあさん、あと5分だけ寝かせて…」という日も出てくるようになりました。
寝ている私の足元のあたりから、勢いよくお腹めがけてダイブ!!!
寝覚めの最初の一言が「おぐふっ」となったものでした。
ダイブされた衝撃で、目を閉じたまま「ううっ…」となっていると、起きてないと思うのか、2度目のダイブをお見舞いされます。
2度目を防ぎたかったら、「起きた!起きてます!」と起きたアピールをしなくてはいけませんでした。
あれから環境も変わり、ご飯は自動給餌器が決まった時間に決まった量をだすようになり、ししまるも、よりのんびりと快適な日々を過ごすようになりました。
ダイブはしなくなりましたが、朝私が目をさましてベッドで子どもとしゃべっていると、声で起きたとわかるのか、ししまるがやってきます。
スリスリしながら「にゃあ」と鳴き、なでる前からゴロゴロと鳴らし始め、ただただ甘えてくるようになりました。
そして、ベッドに寝転がったままのまだ眠い私は、「ししまるがゴロゴロ言いながら来ちゃったから仕方ない」という免罪符を手に入れ、もうダイブしなくなった渋まると共に、2度寝という極楽タイムを満喫するのでした。
登場人物
Taco(たこ)プロフィール
「ちいさな猫を召喚できたなら」「3匹のちいさな猫を召喚できたなら」「ぷっちねこ。」(徳間書店)など、好評発売中。「ちいさな猫を召喚できたなら」は重版後、韓国版・インドネシア版も発売。今年は中国版が出版予定。
現在、Web上では不定期に新作漫画を更新中。詳しくは以下のSNSへ。
Tacoのインスタ: @tacos_cat
ししまるのインスタ: @emonemon
・Twitter:@taco_emonemon
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