猫が好き
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ここでも箱コレクションが活躍! キジバトとハコと猫と私 【渋ネコししまるさん】#17
玄関先で、けがをしたキジバトに出会いました。
ネットでいろいろ調べてみると「箱などにキジバトを入れて保護してください」とのこと。
『箱』ですか。
ありますよ。ありますとも。
我が家には、たくさん箱があるのです。
早速、ししまるの箱コレクションから、丁度いい箱がないか探します。
しかし、ハトサイズとなると、ベストサイズの箱が一つしかなく、しかもそれはししまるが2番目くらいに気に入っている箱でした。
ししまるには申し訳ないと思いながらも、それをハトの保護のために使うことに。
「猫が使い込んだ箱に、鳥を入れる…?」
これではキジバトが落ち着かないのでは……と。
ですが、しっかりとしたフタの作り、なおかつ、丁度良いサイズの箱はそれしかなく、仕方なく、中をしっかり拭いて、濡らした新聞紙をひき、そっとキジバトを入れました。
後片付けをしていると、ししまるが何事かとやってきました。
ししまるは、キジバトが入った箱をフンスンかぎまわり、やがて中に何かいると悟ったのか、フンフンフンフンフンフンフンフンと大興奮。
私は慌ててキジバト入りの箱とししまるを離し、それぞれ別の部屋へ。
ししまるは、キジバトがいる部屋のドアの前でしばらくじっとしていましたが、やがていつもののんびりした渋ネコに戻ると、1番のお気に入りの箱の中へもぞもぞと戻っていきました。
一瞬だけ垣間見た、「野生の血が騒いだ瞬間」でした。
「ししまるも、獣なんだな」と普段見られない一面が見えて、ちょっとだけ驚いた私でした。
その後、キジバトは保護官が引き取りに来て、無事病院へ連れて行ってもらえることになりました。良かった良かった!
後日、丁度よさそうな箱が手に入ったので、ししまるにプレゼント。
「キジバトからのお返しだよ」と心の中で思いながら箱を設置すると、ししまるはあっという間にその箱へと入っていきましたとさ。
登場人物
Taco(たこ)プロフィール
「ちいさな猫を召喚できたなら」「3匹のちいさな猫を召喚できたなら」「ぷっちねこ。」(徳間書店)など、好評発売中。「ちいさな猫を召喚できたなら」は重版後、韓国版・インドネシア版も発売。今年は中国版が出版予定。
現在、Web上では不定期に新作漫画を更新中。詳しくは以下のSNSへ。
Tacoのインスタ: @tacos_cat
ししまるのインスタ: @emonemon
・Twitter:@taco_emonemon
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