細やかでリアルな猫の刺繍と、思わずツッコミを入れたくなってしまう独特な言葉の刺繍が目を引くこちらのキャップ。これを手掛けたのは、ブランド『nekomotion(ネコモーション)』です。
同ブランドの刺繍キャップは著名人も愛用しており、見たことがあるという人もいるかもしれませんね。今回はクリエイターの@nekomotion_さんに、作品づくりのこだわりについてお話を伺いました。
一瞬でやれることを、あえて何時間もかけて作る
猫の表情や毛色など、猫の特徴や雰囲気などが見事に表現されている『nekomotion』の刺繍作品。近くで見てみると、細やかな作業で細部にまでこだわり抜いているのだなということがよくわかります。
一般的に知られている刺繍の様式は、刺繍枠に布を張って刺繍するものだそうですが、同ブランドでは違う刺繍様式で作品を作り上げているのだそう。
「刺繍枠や布、チャコペンやトレーシングペーパー、そしてフェルトも使用しない、糸と針だけで作る『ニュースクール刺繍様式』を考えました。これは、刺繍する支持体から糸を編んで作っていくんです」
「考える刺繍」を大切に
「私の刺繍は、『考える刺繍』です。何かをなぞったり、写したりするのは好きではありません。一瞬でやれることを、あえて何時間もかけて作るーーそのほうが楽しいんですよね。それは一見わからないんだけれど、単純にそっちのほうが私はシビれるんです」
刺繍の魅力とはなにか、どんな部分に楽しさを見出すかーー@nekomotion_さんはとことん考え抜き、今のスタイルを確立したようです。
ブランド名『nekomotion』誕生秘話がすごい!
『nekomotion』は、一度聞いたら覚えやすいキャッチーな印象があるブランド名ですよね。じつはブランド名誕生の経緯には、こんなおもしろいエピソードがあったそうです。
「2007年に、フジテレビアナウンサーの生野陽子さんが私の夢に現れ、『ネコモーション』というワードを言い残し去って行ったんです。私はすぐに飛び起き、『ネコモーション』をパソコンで検索→検索結果0件。『これだ』と思いました」
ほかと差がつきそう!目を引く猫の刺繍のキャップが素敵
ブランド名誕生の背景がユーモアで溢れているように、同ブランドの作品からは遊び心を感じることができます。刺繍キャップを見たときに思わず目がいくのが「文字刺繍」。「側近」「花壇」「砂鉄」「火サス」など、文字刺繍の独特な言葉選びも印象的ですよね。
元々「言葉集め」が趣味だったという@nekomotion_さんは、日常的にピンときた言葉をこまめにメモし、携帯のメモに大量にストックしているのだそう。キャップの文字刺繍の言葉選びは、ここからきているようです。
通常、@nekomotion_さんの刺繍作品は「刺繍のみ」で販売をしているようですが、お客さん自身でキャップを用意すると、キャップに取り付けてくれるのだそう。
また、「リクエスト刺繍」を頼めばお客さんが考えた言葉を刺繍することもできるので、より個性的で愛着が湧くキャップになりそうです!
素敵な作品の数々はInstagramでチェック♪
『nekomotion』では、猫だけでなく犬などの動物刺繍作品もたくさん! どれもかわいくてインパクト大で惹きつけられてしまいます。
持っているとほかの人とは差がつきそうなファッションアイテムとしても、『nekomotion』の刺繍キャップはオススメです。ぜひ、
Instagramでチェックしてみてくださいね!
参照/Instagram(
@nekomotion_)
取材・文/雨宮カイ