猫の行動は常習化していて、食事→顔を洗う→寝るという行動がセットになっています。基本的にはこの順番で動きますが、なかには食後に顔を洗わず寝る猫も。そんな、あるあるともいえる猫たちの満腹タイムの過ごし方を、ねこのきもち投稿写真ギャラリーの写真と共に紹介します。
ごはんを食べたら顔を洗う派
最初に顔を洗う姿を披露してくれたのは、キングくん。自分のおやつに加えて、ほかの猫のおやつも横取りし、満腹になってこの表情。
でも、なぜ猫は食後に顔を洗うのでしょうか。それは、ニオイや汚れが残っているのがイヤだから。
野生時代の猫は、食べたもののニオイで獲物に存在がばれて、狩りに失敗することを恐れていました。そのため食後に顔を洗ってニオイや汚れを落とす習慣ができたといわれています。狩りをしない飼い猫がいまでも顔を洗うのは、野生時代の名残でしょう。
一緒にごはんを食べたから、顔も一緒に洗っちゃう
野生時代の猫にとっては、顔を洗うことは緊張感ある行動だったかもしれませんが、飼い主さんからごはんがもらえる飼い猫たちにとっては、とてもまったりとした時間にかわっています。同居猫のマネをして顔を洗っているのは、レイちゃん。2匹が同時に顔を洗うと、よりまったりした空気が流れます。
なんなら足まで毛づくろい
いまの飼い猫にとって、食後に顔を洗うのは、身だしなみを整える意味に変わりつつあるのかもしれません。小鉄くんは、顔だけじゃなく、足先まで毛づくろいしています。そんなに身だしなみを整えて、イイことでもあるのかな♪
ごはんを食べたあとは寝る派
満腹になって眠ってしまったのは、まるしぇくん。とっても気持ちよさそう♡
人は食後に副交感神経が優位になり、リラックスして眠くなりますが、猫も同じです。食後は体がリラックスモードに入ってしまうので、猫も睡魔に襲われます。そして飼い猫は危険な目に遭いにくいので、睡魔に負けて眠ってしまうと、満腹タイムが持続するそうです。
ついつい無防備になってしまうことも
ベッドの上で仰向けに眠っているのは、夢ちゃん。お腹が苦しくて仰向けになったようにも見えますが、猫は人のようにおなかの限界まで食べることがなく、腹八分目程度までしか食べないのだそう。腹八分目でも、無防備なお腹から幸せを感じます。
無防備を通り越して、警戒心ゼロになっていまうことも
警戒する必要がない飼い猫のなかには、おへそ丸出しで伸び切った姿になる猫も。満腹になり、思わずへそ天をしてしまったのはタイガくん。安全+満腹で、いい夢が見れたのではないでしょうか。
なぜだか遊んじゃう派
満腹になると、より活発になる猫たちもいます。Coco(ココ)ちゃんは、食後のストレッチ中。
食後は体力が回復するので、食前より活発になっても不自然ではありません。そして猫は夜行性なので、夜ごはんを食べたあとは、飼い主さんにスキンシップを求めていくこともあるようです。
飼い主さんに訴えます
飼い主さんに何かを訴えているのは、ルナちゃんとふるるちゃん。なんだかものたりないと、食後は2匹揃っておねだりしにくるそうです。
寝ずにまったりニャルソック
食後にまったりしているのは、あおくん。顔を洗わないけど、寝るでもなく、ただまったりして部屋の様子を眺めています。
猫の食後の行動には、顔を洗う・寝る・遊ぶ、どの行動にも、猫ならではの理由があったのです。食後の行動を分析することで、いままで気付かなかった猫の気持ちが見えてくるかもしれません。
参考/「ねこのきもち」2019年3月号『食べたら猫も幸せでいっぱい 集まれ!まんぷくさん』(監修:獣医師 菊池亜都子先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。