『ねこのきもち』の読者132名にアンケートを実施した結果、愛猫が飼い主さんに触ってほしいと思っているときに見せる「触ってサイン」に気付いている人が、なんと9割以上という結果に! 実際に、猫たちがどんなアピールをしてくるのか、読者例を紹介します。
飼い主さんに久しぶりに会えた嬉しさで見せるサインは?
飼い主さんが帰宅したり、起床したりすると、本来単独行動の猫は寂しいという気持ちはないにしても、久しぶりに会えた嬉しさでいっぱいに。このときばかりは飼い主さんに触られたくて、「触ってサイン」を出す猫も多いはず。触られることで自分のニオイを飼い主さんにたっぷり付けて安心したい気持ちもあるのでしょう。
帰宅時だけ上目づかいで足元にスリスリするという柚子ちゃん。足の間にまで入って猛アピール!
帰ってドアを開けた途端、立ち上がってまで触ってもらおうと必死な、ちょろんくん
飼い主さんが何かに集中しているとき、関心を引きたくて見せるサインは?
猫は、飼い主さんの関心が薄いと感じると不安になることがあります。そして、飼い主さんに〝自分のことを忘れていない?〞と「触ってサイン」を出すことが!
飼い主さんからすると、一見、邪魔をしに来ているようにも思えますが、猫は関心を自分に向けて触ってほしいだけ。飼い主さんに触ってもらうことで安心したいのです。
化粧をしているといつのまにか横にいるという、むぎくん。ちょこんと座って頭をさし出してくるそう
テレビを見ていると、チョコちゃんが横で仰向けポーズをするそう。薄目でこちらをうかがいながら、のどをゴロゴロ鳴らして猛アピール中です
飼い主さんがのんびりしているタイミングを見計らって出すサインは?
猫は、飼い主さんの行動をよく観察しているうえに、自分にとって〝いいこと〞は学習しています。飼い主さんがのんびりしているときは甘えやすいのはもちろん、「触ってサイン」に応えてくれたことを記憶し、学習したことで繰り返すようになることも。〝触ってくれるはず〞と期待満々でサインを出しているでしょう。
ソファに座るとすかさず膝の上にのってきて、流し目でアピールするという、こむぎちゃん
愛猫の気持ちを汲んで、ぜひ「触って」に応えてあげて♡
いかがでしたか?
愛猫のサインに込められた気持ちや意味が分かって、さらに愛おしさが増したはず。サインを見たときは、猫が喜ぶ顔回りをやさしくなでるなど、愛情いっぱいに接してあげてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2020年7月号『ねこの「触ってサイン」』
(監修:獣医師、菊池亜都子先生)
文/Monika
※この記事で使用している写真は、2020年7月号『ねこの「触ってサイン」』に掲載されているものです。