猫の保護活動には、さまざまなものがあります。そんななか、「ジュエリーで猫助けをしよう」と立ち上がった人たちがいます。
今回紹介するのは、“楽しい猫助け”をコンセプトに生まれたジュエリーブランド
「Catton(キャットン)」。ジュエリーによる猫助けとはいったいなんなのか、お話を伺いました。
Cattonとは?
熊本県でジュエリーの制作販売を手がけているCatton。ジュエリーブランドでありながら、保護猫活動を行なっています。
多くの猫たちが殺処分されている現状に心を痛めた同ブランドのメンバーたちが、「わたしたちにできることはないだろうか」と考え、立ち上げたのがはじまりなのだとか。
ジュエリー工場で行なう保護猫譲渡活動
Cattonは、ジュエリー工場としては日本初だという「保護猫譲渡ステーション」を店内に併設しており、お店を訪れた猫好きな人がいつでも保護猫たちとふれあえる環境を整えています。
そして、保護猫たちが新しい家族と出会うことができるようにと、猫のお世話と情報発信、譲渡会を開催するなどの活動を行なっているのだそう。
Catton担当者:
「ジュエリー工場に『ジョートフルステーション』が併設されているのは、日本初の取り組みです。猫助けの活動には資金が必要で、連携して行なっている愛護団体さんも資金繰りが大変苦しいのが現状です。
そんななか、社会貢献として会社全体で取り組めることはないかと、収益の一部を保護活動に充てると決めてCattonを立ち上げました」
Catton担当者:
「シェルターとしての役目であれば、ジュエリー工場に限らずどんな小さな事業所でも可能です。このような会社が増え、家族のいない保護猫がいなくなることが夢の一つです」
猫の幸せを願って作られたジュエリーを制作・販売
収益の一部を猫助けの費用に充てているというCattonのジュエリーは、デザインから製造までを自社工房で一貫して行なっています。職人の手によってひとつひとつ丁寧作られたジュエリーには、猫の幸せを願う思いが込められています。
猫を愛する家族としていつもそばに感じられるジュエリー、猫を飼うことができないけれど猫が大好きな人に身に着けてもらいたいジュエリー、1匹でも多くの保護猫を救いたいと願っている方へのジュエリーなど、「猫への愛」をテーマにしたジュエリーを展開。
なかには、「サクラ猫(不妊手術や去勢手術をした野良猫の目印として、耳の先をさくらの花びらのようにV字型にカットされた猫のこと)」や「リンゴ猫(猫エイズのコのこと)」など、猫たちのことについて知ってもらいたいとメッセージを込めたジュエリーもあります。
Cattonが手がけるジュエリー「ネッコレス」がかわいい!
Cattonのジュエリーには、「ネッコレス」という猫を感じさせるネーミングの商品も。
Catton担当者:
「『ネッコレス』は、地元の経営者友人がオヤジギャグとしてひらめいたことから名付けました。かわいいネーミング同様、Cattonがみなさまに愛されるブランドであることを願っています」
猫の殺処分のない世の中を目指して、楽しい猫助けの輪を広げていこうと独自の保護猫活動に取り組むCatton。Cattonのジュエリーをきっかけに、保護猫について改めて考える人もいることでしょう。
Cattonの保護猫活動の様子や、素敵なジュエリーについては、
公式サイトや
Instagramでチェックしてみてくださいね。
Instagram(
@catton1020)
取材・文/Honoka