毛並みや歩き方など……どの一瞬をとっても、猫って美しい動物ですよね。ではなぜこんなに美しいか、考えたことはありますか? 猫に詳しい、写真家の石原さくらさんに、猫の美しさの理由や秘密を教えていただきました。
猫ってなんて、「毛並み」が美しいの!
その身を包む猫の被毛は、季節によってふわふわになったり、猫種によっては光で輝いたり……美しさをより際立たせているパートです。
美しさの秘密は、「寒くなると毛がふわふわに」なるから
猫の毛は、冬になるにつれて伸び、量も増えます。これは人でいうところの「衣替え」で、冷たい外気を遮断し、暖かさを保つ効果があります、全身がふわふわになるため、毛並みがよりいっそう美しく感じられます。
「アグーティの毛は、キラキラする」から美しい
アビシニアン、ソマリ、シンガプーラなどの猫種の毛には、きらきらとした光沢感があります。「アグーティ」と呼ばれるこのタイプは、1本の毛が濃い色たわい色のしま模様になっていて、光が当たると複雑に反射するため、輝いて見えるようです。
猫ってなんて、「歩き方」が美しいの!
猫は見た目だけではなく、動きも美しいですよね。見ているだけでうっとりさせられる、優雅な「歩き方」の秘密は何なのでしょうか。
バレエ用語が生まれたほど「音を立てないで歩く」から美しい
猫は足音を立てずに歩きます。それは肉球がクッションとなり、音を吸収しているから。バレエにはそのような猫の歩き方を彷彿とさせるステップがあり「パ・ドゥ・シャ(フランス語で「猫のステップ」の意)」と呼ばれています。このことからも猫の動きが美しいものであることに異論はないでしょう。
足を交互に前に出し「一直線に歩く」のが美しい
片方の前足を前に出したら、もう片方をさらにその前に……。その繰り返しで前に進むのが猫の歩き方の特徴。一直線の歩行ラインはモデルさながら! 人が美しさを感じる歩き方といえるでしょう。
いかがでしたか?
猫はじつに「美しい」にあふれた動物。愛猫を観察して、「毛並み」や「歩き方」以外にも、美しいところを探してみてください。
参考/「ねこのきもち」2019年9月号『ファッショニャブルな猫たち』
(監修:猫写真家、猫研究家 石原さくらさん)
文/Monika
撮影/石原さくら、Akimasa Harada
※この記事で使用している写真は、ねこのきもち2019年9月号『ファッショニャブルな猫たち』に掲載されているものです。