猫が窓辺でくつろぐ姿は、見ているだけで癒されます。そんなとき、猫が何かに反応してしっぽを振り始めたら、理由が気になりますよね。今回は、窓辺でくつろぐ猫にスポットをあてて、しっぽの動きから気持ちを推測します。窓周辺の様子を観察しながら読むと、新しい発見があるかもしれません。
しっぽの先だけをパタパタと振る
猫は、「興味」や「迷い」を感じているときに、しっぽの先だけをパタパタ振ります。窓際に居る猫が、付け根を動かさずにしっぽの先だけパタパタと振っていたら、窓の外に小鳥や虫を見つけたのかもしれません。気になるものを発見したので、行こうかどうしようか迷っているのでしょう。
このほかには、名前を呼ばれたときも、しっぽの先だけを振って返事することがあるんだとか。ちょっとワクワクするけど自分の気持ちに応えることができない、そんな複雑な気持ちを感じているのでしょう。
しっぽを上下にブンブン振る
猫がしっぽを上下にブンブン振って床に叩きつけていたら、「不満」を感じています。窓の外に見知らぬ猫が居たり、家の中で猫が苦手な掃除機を使ったりしていないでしょうか。そんな気に食わない状況に不満を感じて、苛立っているのかもしれません。
このしっぽを床に叩きつける行為には、音をたて相手に苛立つ気持ちを気付かせようとしているという説も。苛立ちが強いほど叩きつけるテンポが速くなるので、しっぽを振る速度から、愛猫の苛立ち具合を察してあげましょう。
ゆったりとユラユラ揺らす
猫は「穏やか」な気持ちでいるとき、しっぽをゆったりと左右に揺らします。窓際に居る猫が、ゆったりとユラユラしっぽを振っていたら、日向ぼっこをして気持ちよくなったのでしょう。
心配なこともなく、ポカポカの日差しを浴びながら風の音を聞いていたら、リラックスしてしまう気持ちもわかります。穏やかな気持ちが全身に伝わり、体に力が入っていないので、しっぽをくねらせながら揺らすこともあるようです。
同じ部屋に居ても、窓際に居る猫にしか感じ取れないことがあります。しっぽの動きを観察していると、小動物の訪問や、窓の外から聞こえる不快な音を気付かせてくれるかもしれません。
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『キホンからカンチガイしやすいものまで パーツでわかるねこのきもち』(監修:帝京科学大学助教 動物看護師 小野寺温先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。