猫が好き
UP DATE
先住猫が旅立ち悲しみにくれる中、飼い主を救った保護猫兄弟との心動かす出会い

そこでねこのきもちWEB MAGAZINEでは、雅くんと樂くんとの出会いや今の暮らしについて、飼い主さんにお話を伺ってみました。
先住猫が旅立ち悲しみの中にいたところ、心を動かす出会いが


「家に篭って悲しんでばかりいるのも…と思い、癒しを求めて人生初の猫カフェへ行ってみることにしたんです。そこでとっても小さな4匹の子猫ちゃんと出会いました。子猫ちゃんたちの親猫は野良さんで、母猫も一緒に保護されましたが、エイズ陽性だったため、生まれて1日で母子を離し、人の手で育てることになったそうです」

「生後12日の赤ちゃんを生で見るのは初めてのことでした。 小さな耳がタグみたいにちょこんと頭の左右についていて、毛はホワホワしていて、目も開いたばかりで。小さな体でぷるぷる、よちよちと動き、『ごはーーーん』と鳴く姿を見て、気がつくといつの間にか笑顔になっていました。それからは週2日、赤ちゃんたちの成長を見に猫カフェに会いに行きました」
「もしかしたら、ゆうひくんが生まれ変わったのかも?」と思うように

ゆうひくんが亡くなりまだ2カ月ほどしか経っておらず、「ちょっと早いかなぁ…」と悩むこともあったそうですが、心を動かすご縁を感じた飼い主さんは雅くんを家族に迎えることを決意します。

飼い主さん:
「最初は雅だけお迎えしようと思ってましたが、会う度に表情がいつも可愛い樂の魅力に惹きつけられて…兄弟で仲良く遊んだり気持ちよさそうにくっついて寝ていたりする姿を見て、夫に相談し、樂も一緒にお迎えすることになりました」
こうして、雅くんと樂くんは飼い主さんご家族の家で暮らすこととなったのでした。
2匹はいつも一緒にいるほど大の仲良し

樂くんが甘え上手なのであまり目立たないそうですが、根はとっても甘えん坊なのだとか。

慣れたモノには気が大きいけれど、未知のモノや慣れない人は苦手でささっと隠れることもあるといいます。

「『兄弟猫ってこんなにずっと一緒なの?』『お互いが自分の体の一部と思ってるのかな?』と思うくらい2匹はとっても仲良しで、いつもくっついています。 遊ぶときは、わーーーっと夢中になる樂と、樂が遊んでるときはそっと譲る控えめな雅。仲良しですが性格はちょっと違いますね」
19年ぶりの子猫との生活、初めは圧倒されることも

飼い主さん:
「先代のゆうひは、子猫の頃から困るようなイタズラをすることがほとんどなく、穏やかで静かなコでした。
比べて、雅と樂はスイッチが入ると何にでも興味津々、何度注意しても我が道を突き進みます。人間の食べ物にも興味深々で…2匹が近づきにくいように、私たち人間は朝昼はキッチンのカウンターで立ち食いスタイルで食べることもあります(笑)」

「我が家に来た日、2匹で嬉しそうにトタトタトタトタッ!と足音を鳴らしながら部屋中を猛ダッシュで追いかけっこする姿を見たとき、あまりにも可愛くて笑ってしまいました。今は2匹の追いかけっこが始まったら、追突されないようにゆっくりと動くように心がけています(笑)」

飼い主さん:
「以前は1頭飼いだったので気にしませんでしたが、雅と樂には愛情や触れ合い方が平等になるように心がけています」
2匹は何物にも代え難い愛おしい存在

飼い主さん:
「私にとって猫との暮らしは、とにかく笑顔が増え、穏やかで優しい気持ちになれます。癒しのパワーは絶大です。 見た目の美しさや可愛さはもちろん、鳴き声、しぐさ、動き、あたたかさ、空気感、すべてが何物にも代え難い愛おしい存在ですね」

取材・文/雨宮カイ
UP DATE