猫が好き
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「この命を守らなきゃ!」へその緒がついた子猫を保護し、手探りの育児の日々→成長した今の姿に感動
娘さんが通っている幼稚園で、子猫がひとりぼっちで鳴いていた
飼い主さんご家族が猫を2匹飼っていることを知っていた先生が、飼い主さんに連絡をしてみたのだそうです。
飼い主さん:
「びっくりするほど小さく、まだへその緒がついている状態の子猫を見て、『なによりこの命を守らなきゃ! なにがなんでも生きてもらわなきゃ!』と思いました。 主人と子どもたちも同じ気持ちだったので、小さな小さな子猫を連れて帰ることにしました」
飼い主さん:
「保護した日が3日だったこと、その日は娘の運動会で娘が3位を取ったこと、それから太陽(SUN)のようにみんなを温かく包み込んでくれるような存在になりますように、との願いを込めて名づけました」
初めての乳飲み子のお世話 手探りの育児がスタート
初めてのことばかりで不安もあったけれど、獣医さんにいろいろアドバイスをもらったり、わからないことがあるとその都度ネットで調べたりと、授乳や排泄などをはじめ手探りの育児が始まったといいます。
「とにかく温かくすることが最優先だと知り、湯たんぽやホッカイロで絶えず温かい状態を保たなければいけないのが一番気がかりでした。 最初の頃はSUNちゃんが息をしているかとても不安で、10分おきくらいに確認していました。SUNちゃんのためにできることはしてあげたい…という気持ちでお世話をしていましたね」
保護したときはまだ目も開いておらず、へその緒がついた状態だったSUNちゃん。獣医さんに「生後2週間生きられなければ安心できない」と言われたこともあったけれど、飼い主さんご家族の献身的なお世話により、SUNちゃんは少しずつ大きくなっていったのでした。
甘えん坊で活発なコに成長!
また、とても甘えん坊な一面もあるそうで、そんなSUNちゃんにご家族みんなメロメロになっているようです。
「私たちの姿が見えないと、SUNはすごく寂しそうな声で鳴きます。抱っこするとゴロゴロ言いながら甘えてくるところは本当に可愛いです。
赤ちゃんの頃から使っているブランケットをお母さんだと思っているのか、昼間寝るときはそのブランケットをチュパチュパふみふみしながら寝ることが多いです。夜は私の布団で腕枕で寝ていて、本当に甘えん坊さんですね 」
優しい先住猫たちに見守られる日々

長男のそうちゃんは、猫に対しては基本的に塩対応だけれど、「あ、いたの?」というくらいあっさりSUNちゃんのことを受け入れてくれたそうで、いつも遠くから見守ってくれているのだそう。
次男のふくちゃんは、すごく甘えん坊でSUNちゃんにヤキモチを妬かないか心配もあったそうですが、SUNちゃんのお世話を積極的にしてくれている様子に、飼い主さんご家族は驚いたといいます。

「ふくは、SUNちゃんがまだ赤ちゃんだった頃はずっと側を離れず、SUNちゃんが鳴くと私を呼びに来てくれたり排泄のお世話をやろうとしたり。いくら噛まれても蹴られても、一生懸命耐えて優しく毛づくろいする姿はまさにお母さんのようでした。
ふくも子猫の頃にお寺に捨てられていたのですが、ふくの穏やかさは『もしかしたら仏の心が宿っているからではないか…』と家族で話すほどです(笑) そうとふくがとても優しく穏やかな性格で、ふたりには本当に感謝しています」
あの日、SUNちゃんと出会わせてくれてありがとう
また、母猫とはぐれてしまったかもしれないSUNちゃんに対し、「お母さん猫に育ててもらうほうが幸せなのではないか」と保護当時悩む気持ちもあったそうですが、今はあのとき先生が連絡をくれて、SUNちゃんと出会わせてくれたことに感謝しているとも話します。
「先生方がSUNちゃんを見つけてくれ、最初の処置が適切だったおかげでSUNちゃんは今も元気に過ごせています。
SUNちゃんはたくさんの人に見守られ、そして優しいお兄ニャンがふたりもいて、本当に幸せ者だと思います。猫と暮らす生活で、私たちはたくさんの癒しと心の穏やかさを与えてもらっています。そう・ふく・SUNが我が家の家族になってくれて本当に良かったと、心から感謝していますし、これからもSUNちゃんらしく元気いっぱいに育ってほしいです」
今日も元気いっぱいに、楽しく暮らしているSUNちゃん。SUNちゃん・そうちゃん・ふくちゃんの日常の様子は、ぜひInstagramでもご覧ください!
取材・文/雨宮カイ
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