猫が好き
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生後2週間で保護され、その後に「驚きの事実」が発覚した子猫→約2年が経過した今の姿を追った
そこでねこのきもちWEB MAGAZINEでは、のぶおちゃんとの出会いや今の暮らしについて、飼い主さんに2回に分けて(2019年3月/2021年3月に取材)お話を伺いました。
軒下から子猫の声が! 探してみるとそこには…
積み重なった重い資材袋を必死にどかしていくと、わずかな隙間に手のひらサイズの子猫を発見したのです。
飼い主さん:
「見つけたときの第一声は、『え!? ちっさ!』でした。『お母さんは?』『ひとり?』とハテナだらけでした。母猫が引っ越しをしていて、資材袋の上にこのコを置いたものの、下まで転げ落ちてしまったのかもしれません。母猫からはぐれ、少なくとも一晩ひとりでいた様子でした」
「今考えると不思議なのですが、その1カ月くらい前からInstagramで、保護子猫の投稿をされている方々をフォローしていて。『ミルクを3時間おきに与える』『とにかく体温維持』などの予備知識があったんですよね」
動物病院で「男のコ」と診断されるも、じつは…
飼い主さん:
「『仁義なき戦い』の山守組長の、どんなことがあってもしぶとく生きている姿が大好きで、そんなふうに図太く生きてほしいなと。そこで、山守組長を演じた金子信雄さんから、信雄という名前をいただきました」
そして、その疑念がさらに深まる出来事あったといいます。
「ある日、Instagramでのぶおよりも後に生まれた男のコの『にゃん玉』が投稿されていたんです。それを見たときに、『のぶおのと全然違う!』と驚いて」
飼い主さんはすぐさま、のぶおくんを連れて動物病院へ! すると先生は、「女のコですよ」と答えたのだとか(笑)
「ニュアンス的には『女のコですけど、なにか?』くらいだったので、もう大爆笑! 『先生が男のコっていうから、信雄ってつけちゃったじゃないですか!』と言ったら、『え? うちで見た?』って(笑)」
女のコに男らしい名前をつけてしまったことに、飼い主さんの家族も友人も大笑い。Instagramでも報告すると、あまりの衝撃でコメントをくれた方も多かったようです。
「のぶお」に愛着のあった飼い主さんは「信雄」から「信緒」に漢字を変えることに。最近では、「のぶたん♪」と呼んでいるようです。
あのとき、大きな声で呼んでくれてありがとう
飼い主さん:
「戸惑いもあったけど、心から『のぶたんが男のコでも女のコでも、世界一愛おしいうちのコであることには変わりない』と思えて。また、女のコだとわかったときにみんなが笑っていたので、このコはたくさんの笑顔をもたらしてくれるコだな、とも思いました。
そして、紀元前紀元後、戦前戦後のように、『のぶお前』『のぶお後』で世界がガラッと変わりました。まさかこんな幸せな毎日が訪れるとは、思ってもみませんでしたからね」
飼い主さんは「あのとき、大きな声で私を呼んでくれてありがとう」と、のぶおちゃんとの出会いに心から感謝していると思いを話していました。
【のぶおちゃんのその後に迫る】前回の取材から約2年が経過した今、どんな日常を送っているのかを聞いた
家族が増えて、のぶおちゃんの新たな一面を発見

「たのきんトリオ」と過ごす毎日は幸せ!
飼い主さん:
「毎日誰かしらが何かおもしろいことをやっていたり、とてつもなく可愛いことをしていたりして、家族とも『ちょっと見て! 妙ちゃんがあんなところに座ってる!』とか、『のぶたんがトイレのドア開けて入ってきたよ』とか、『キンキンが朝までずっと布団の中で寝ていた』とか、猫の話題ばっかりです」
猫と暮らし始めて、安眠できるようになったことも大きな変化
「猫といるだけで、『可愛いね』『えらかったね』『大好きよ』『ありがとう』など、毎日何十回もポジティブな言葉を声に出しているので、それだけでもずいぶん精神的にも良い効果があるのではないかと思います。
それに、どんなに疲れ切っていても、あったかくて柔らかくていいニオイの猫を抱っこするだけで、凝り固まっていた心がほぐれるんです。
たのきんトリオのおかげで、規則正しい生活を送れるようになりました。このコたちが健康で元気に長生きするためにも、私も健康で元気に長生きしようと思います!」
たのきんトリオの日常はInstagramで♪
取材・文・構成/雨宮カイ
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