犬の世界では、ふわふわの毛をもつ「プードル」が大人気となっていますが……じつは猫の世界にも、プードルに負けないくらいふわふわの毛が魅力の猫種が存在するのです。
そこで今回は、「プードル・キャット」の異名をもつ猫種「デボンレックス」をご紹介します。
「デボンレックス」ってどんな猫種?
まるでプードルのような、細やかにウェーブしたふわふわの被毛が魅力のデボンレックス。その特徴から「プードル・キャット」という異名をもち、「妖精」や「道化師」と例えられることも。ユニークで愛らしい外見のため、漫画や映画への登場も多い猫種です。
「デボンレックス」の歴史
デボンレックスのルーツは、1960年にイギリスで保護された1匹の縮れ毛の猫といわれています。この猫から生まれたオス猫も同じ縮れ毛をもっていたため、当時繁殖が盛んであった縮れ毛の猫種のコーニッシュ・レックスとこのオス猫の交配を行いました。
しかし、生まれた子猫はすべて直毛になり、このオス猫とコーニッシュ・レックスは、同じ縮れ毛でも異なる劣性遺伝因子をもっていることが判明したのです。その後、各国のブリーダーと協力しながら健康な子猫の繁殖が進められ、デボンレックスは1979年にCFAにより公認を受けました。
「デボンレックス」の特徴
デボンレックスの被毛は柔らかく短い下毛のみで、さざ波のように細かくウェーブしているため、まるでプードルのようなふわふわの外見をしています。
また、作出にさまざまな異種交配が行われた経緯から、被毛にはすべての色とパターンが認められており、とてもバラエティ豊かです。
顔つきにも特徴があり、小さな顔に大きな耳、卵形で少しツリ目の大きな瞳をもつ、ユニークで印象的な顔立ちをしています。
「デボンレックス」の性格
デボンレックスはとても人なつこく、飼い主さんの肩に飛び乗ったり、首の後ろに体を巻き付けて甘えたり、うれしいときはしっぽを振ったりするなど、子犬のような性格の猫が多いといわれています。
また、好奇心旺盛で常にアクティブに動き回り、人とのコミュニケーションを好む傾向があるので、一緒に遊んであげられる人向きの描種ともいえるでしょう。
ふわふわの被毛にユニークな顔立ち、子犬のような愛らしい性格が魅力のデボンレックス。もしも縁があってお迎えすることになったら、きっと素晴らしい家族の一員になってくれるでしょう。
参考・写真/ねこのきもちWEB MAGAZINE『デボンレックスの特徴と性格・飼い方・価格相場など|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校講師 ヤマザキ動物看護専門職短期大学講師 高野八重子先生)
文/terasato
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※猫の体格や性格には個体差があります。