猫が好き
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飼い主の勇気ある行動により無事保護された子猫→大きくなって、兄猫とともに笑いをもたらす存在に成長!
「駐車場で子猫が鳴いている」と、同僚から連絡が

そのときに、別の大学を訪れていた同僚が「大学の駐車場で子猫を見つけた」と、困った様子で飼い主さんに電話をかけてきたのでした。
「話によると、子猫はまだモゾモゾ動くだけで、まともに歩くこともできない様子でした。親を呼んでいるような感じで、大きな声で鳴いていたのだそうです。きっと親が近くにいて咥えて移動している最中だと思い、人間のニオイがつかないように、触らずに離れて様子を見るように伝えました」
それからしばらく待っても、親猫は子猫のもとに現れませんでした。子猫は駐車中の車のタイヤの裏側にいたそうで、危険だと感じた飼い主さんは、「子猫に触れないようにして、ダンボールに入れて安全な場所に置くようにしたらどうか」と、同僚にアドバイスをしたのだといいます。
子猫を放っておけなかった飼い主さんが、現場へ向かうことに
飼い主さん:
「いてもたってもいられず、上司の了解を得て現場へ向かうことにしました。私が到着したときも、子猫はまだ箱の中で鳴いていました。このまま放っておけなくて、子猫を自宅に連れて帰ることにしたんです」
育児をする中で、飼い主さんの気持ちに変化が
たとえば、子猫はまだ自力でミルクを飲むことができなかったため、注射器を使って与えてみたそう。また、自力でおしっこができない時期には、おしりのあたりを湿らせたティッシュでトントンと刺激してあげたのだとか。
「夜中や、仕事のお昼休みなどもコンビニのおにぎりをかじりながら自宅へ戻り、おしっこをさせてはミルクを飲ませるといった日々でしたね。初めてうんちが出たときは、私も妻も大喜びしました」
こうして、子猫をそのまま家で育てようと心に決めたご夫婦は、トロ〜ンとした目と顔をしていた子猫に「トロ」と名づけ、正式に家族に迎えたのでした。
トロくんは、甘えん坊でヤンチャなコに成長♪
遊び好きでヤンチャな性格でもあるため、迎え入れた当初は、先住猫・シオくんとの関係がうまくいくのかどうか不安もあったそう。でも、シオくんはすんなりトロくんのことを受け入れてくれたようです。
「シオは元々すごく穏やかで優しい性格ですが、トロを迎えてすっかりお兄ちゃんになってくれました。暴れたい盛りのトロは、小さい頃からすぐシオに飛びついていましたが、シオは手加減しながらすごく優しく相手をしてくれていました。
シオはお兄ちゃんでもありますが、2匹が遊んでいる姿を見ると『公園で遊ぶ子どもを見守っている親のような雰囲気』を感じることがありますね」
絶妙なやりとりを披露することも!



トロくんとの出会いを振り返り思うこと
飼い主さん:
「2匹にはいつまでも健康でいてほしいです。飼い主として猫の知識はまだまだなので、これからもずっと健康で生活するための知識を身につけるべく、日々勉強だと思っています」
「InstagramやYouTubeでは、2匹のことをまるで我が子のように見守ってくれる方たちがいるので、いつまでも元気なシオとトロの姿を見てもらえるように、飼い主としてもっと成長して、猫のスペシャリストになりたいなんて思っています」
飼い主さんのInstagramやYouTubeには、シオくん、トロくんの日常の様子や、トロくんを保護したときのお世話の様子を伝える動画なども投稿されています。ぜひ、チェックしてみてくださいね!
▼YouTubeはこちら
取材・文・構成/雨宮カイ
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