愛猫たちが体を寄せ合う「猫団子」のある光景は、飼い主さんにとっては眼福ものですよね。
猫はなぜ猫同士でギュッとくっつくのでしょうか。猫団子になる理由と、猫団子の形から見る“猫の気持ち”について、哺乳動物学者の今泉忠明先生にお話を聞きました。
どうして猫同士はくっつくの?
単独行動をする猫がほかの猫とくっつく理由のひとつは、身を寄せて暖を取っていた子猫時代の名残です。子猫当時の甘え気分もありつつ、温まりたいという気持ちからくっつくのだと考えられます。
親愛の表れ
2匹の猫団子の場合、くっつくのは親愛の表れでもあります。相手のことが好きでくっつくのは、動物学的に見てオス×メスの2匹のペアが基準ですが、飼い猫は、オス同士、メス同士でも、相手を気に入っていればくっつきます。
安心したいから
2匹の猫団子の場合は相手との相性のみで猫団子ができますが、3匹以上になると、集団に身を寄せることが主目的になります。そこに居場所を見つけることで、安心感が生まれるのでしょう。
顔をくっつけ合っているときは?
猫同士が顔をくっつけ合って猫団子になっていることがありますが、顔をくっつけ合うのは最上の愛情表現です。対になる同じ体勢も、仲良しであることの証だといえるでしょう。
ポーズがシンクロしているときは?
猫団子のポーズがシンクロしている場合、仲良し度は高め。さらに、お互いのお尻に顔をくっつけている場合は、相手のお尻のニオイが、より安心材料となっているのでしょう。
猫団子に癒される♪
単独を好むといわれる猫が、ほかの猫と体を寄せ合う猫団子。そんなかわいい光景を見ていると、猫同士の仲の良さが感じられて、とても癒されますね♪
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2021年12月号『冬は猫同士の“ひっつき”も見頃です♪ 猫団子、はじまりました。』
文/都留朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。