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愛猫の「生活の質」をアップさせるためにできる5つのこと

「猫の生活の質」とは、猫が猫らしく生活することをいいます。猫の生態をしっかりと理解し、愛猫が生活しやすいように環境を整えてあげることは、飼い主さんの大切な役目です。
そこで今回は、愛猫の生活の質を上げるためにできることを、獣医師の藤井仁美先生に伺いました。

1.身を隠せる場所を用意する

シンガプーラのヤマトくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は警戒心が強い動物なので、知らない人や突然の物音などにおびえる場合があります。そのため、愛猫が逃げ込んだり隠れたりできる安全な場所を、複数用意しておくといいでしょう。

出入りしやすく、上下左右が囲まれた猫用ハウスのようなものだと、猫も安心して隠れることができます。また、大好きな飼い主さんのニオイがついたソファやベッドの下なども、猫の“隠れ家”代わりになりますよ。

2.冬場は愛猫が快適に過ごせるような工夫をする

スコティッシュフォールドのわさびくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が体調を崩す原因のひとつに、寒暖差があります。猫にとっての快適な室温と湿度はおおよそ人と同じで、冬の暖房の温度設定は24~26℃を目安にして、湿度は50~60%くらいを保てるようにしましょう。(夏の冷房の設定温度は、28~29℃が目安です)

なお、冬は乾燥で皮膚やのど鼻にトラブルが起こりやすくなります。加湿器を利用するなどして、湿度を50~60℃程度に保つようにしましょう。

暖房器具の利用も

寒がりの猫も少なくないため、部屋全体を暖めるのと同時に、猫自身が寒いと思ったときに自力で暖まることができるグッズ類を用意しておきましょう。例えば、暖かいブランケットや猫用のこたつ、ペット用のホットカーペットなどです。ただし、暖房器具を使用する際は低温やけどに注意。長時間の使用を避け、留守番時には電源をオフにしてください。

3.垂直方向に運動できる場所を用意する

アメリカンショートヘアのシャルちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は野生時代、木の上で過ごしていたともいわれており、本能的に上る・下りる・ジャンプするなどの上下運動を好みます。キャットステップや猫タワーを設置する、イス・棚・キャビネットの配置を工夫するなど、“木の上”を再現して猫が楽しめる段差を作ってあげるといいでしょう。

4.キャリーケースに入ることに慣らしておく

Mix(茶×白)のガルちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
動物病院に連れて行くときや、災害の際に避難するときなど、愛猫の健康や安全を考えると、猫を運ぶためのキャリーケースは常に用意しておく必要があります。

しかし、猫は見慣れないものに対して警戒しがち。愛猫がストレスなくキャリーケースに入れるよう、キャリーケースは愛猫がふだん過ごしている場所に置いておきましょう。

また、キャリーケースの中にフードやおやつを置き、愛猫が自分から入るようになるのを待つなど、無理させないように配慮しながら徐々に慣らしていくことも大切です。

5.重要な猫グッズは複数個用意する

Mix(黒×白)のななふくちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
フードの容器、水飲み容器、おもちゃ、トイレ、爪とぎ器など、猫の健康維持などに関わる重要な猫グッズは、念のため多めに用意しておきましょう。

複数飼いの場合は、少なくとも「飼育している猫の数+1」個は常に用意し、容器はそれぞれを離して設置して、猫が好きな場所を自分で選べるようにすることが大切です。

また、強い猫がほかの同居猫の動きを邪魔することがあるため、複数飼いをしている場合は猫の様子をしっかりと観察し、猫グッズの個数や置き場所などを調整するといいでしょう。
猫が猫らしく快適に暮らすためには、飼い主さんがさまざまな面でフォローをしてあげる必要があります。今回ご紹介した方法を参考に、愛猫の生活の質が向上するよう心がけましょう。
お話を伺った先生/藤井仁美先生(獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2025年1月号『めざせ!健康寿命20才 Nequality(ネコリティ) of Life を、考える。 愛猫の幸せ導く To Do リスト』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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