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かかると命にかかわるものも 猫のウイルス感染症の感染源や予防法を知ろう

よく聞く猫の病気のなかには、ウイルスが病原となって発症するものも少なくありません。また、あまり知られていないウイルス感染症でも、命にかかわるものもあるため、症状や予防法をきちんと知っておくことが大切です。

今回は猫のウイルス感染症の感染源や予防法について、獣医師の重本仁先生に教えていただきました。

そもそもウイルスって?

こちらを見つめる猫
Photo by Getty Images
ウイルスは猫や人など生物の細胞に入り込み、その細胞の仕組みを利用して増殖し、感染症を引き起こします。細胞分裂で増殖できる細菌と違って、単体では生きていけない存在。その性質から一般的に抗生物質が効かず、ウイルスを完全に取り除く治療法がないことも。だからこそ、感染を未然に防ぐことが重要なのです。

どのように感染する?

バスケットに入る2匹の猫
Photo by Getty Images
ウイルスにはどのように感染するのでしょうか? よくある6つのケースをご紹介します。

(1)くしゃみや鼻水

感染猫のくしゃみの飛沫や鼻水が、目・鼻・口などの粘膜について感染します(猫カゼなど)。

(2)毛づくろい・接触

猫同士の接触時に唾液や目ヤニ、鼻水などから感染します(猫カゼ、猫白血病ウイルス感染症など)。

(3)ケンカの噛み傷

猫同士のケンカの際に噛まれた傷から、血液にウイルスが入り込んで感染します(猫エイズなど)。

(4)器の共有

感染した猫の唾液が付着した器を、同居猫が使用することで感染します(猫白血病ウイルス感染症など)。

(5)トイレの共有

便中のウイルスが猫の足などに付着し、毛づくろいなどによって口から感染します(猫汎白血球減少症など)。

(6)マダニによる媒介

屋外での生活のほか、人の衣類についたマダニが家に侵入して感染することも(SFTS)。

感染源を防ぐポイントは?

目を細める猫
Photo by Getty Images
感染経路はウイルスの種類によって異なりますが、家にウイルスを持ち込まないための対策は、基本的に同じです。なかには一部の感染症には当てはまらない予防法もありますが、すべての感染症に感染・発症リスクがあることを考えて、以下の対策はできるといいでしょう。

定期的にワクチンを接種する

定期的なワクチン接種は、感染・発症予防に加えて重症化予防の効果も期待できます。種類やタイミングは獣医師と相談を。

完全室内飼いを徹底する

感染症の多くは、ウイルスをもっている外猫との接触により感染します。室内飼いの徹底はもちろん、柵の設置など脱走防止対策も忘れずに。網戸越しの飛沫感染もあるので、外猫が近づく可能性がある場所の窓は閉めましょう。

新入り猫と先住猫は、一定期間生活空間を分ける

新しく迎えた猫が元気そうでも、感染症に罹患している可能性を考える必要があります。お迎えしたらまず動物病院で検査を受け、最初の2週間ほどは先住猫と別室で生活を。難しい場合はケージに入れるなどして生活空間を分けましょう。

飼い主さんが帰宅したら、着替えや手洗いを

感染症の高いウイルス感染症では、飼い主さんが外で感染猫に触れて帰宅することで、間接的に愛猫が感染するケースも。愛猫と触れ合う前に着替えたり、石鹸で丁寧に手を洗ったりして感染を防ぎましょう。
愛猫に異変が見られたら、すぐに受診を。子猫やシニア猫、基礎疾患のある猫などはとくに感染しやすいので、気をつけてあげてください。
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「ねこのきもち」2026年4月号『話題の「SFTS」についても。猫とウイルス感染症』
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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