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猫の甘噛みはそのままでOK? 猫の噛みグセにまつわる疑問を獣医師に聞いてみた!

アンケートの結果、愛猫の噛みグセで困った経験のある飼い主さんは、約8割もいることが明らかに(※)。そこで今回は、愛猫の噛みグセで困っている飼い主さんからよせられた4つの疑問を取り上げ、獣医師の椎木亜都子先生にお答えいただきました。

※「ねこのきもち作り隊」192人からとったアンケート結果(2024年8月実施)

Q1.特定の人だけ噛むのはなぜ?

怒る猫
Moostocker/gettyimages
A1.要求を叶えたい気持ちや、その人の反応を楽しんでいるのかも

お世話をメインでしている人を噛む場合は、その人を噛めば要求を叶えてくれると思っているのかもしれません。あるいは、苦手なお世話を拒否したい気持ちから噛んでいる可能性も考えられます。また、猫が噛んだときに「痛い!」などと声をあげると、猫は「かまってもらえた」と学習し繰り返し噛むようになることも。

Q2.ストレスが原因で噛むようになる?

口を開ける猫
fbxx/gettyimages
A2.ストレスが原因で噛む可能性もあります

一見噛みグセと関係ないと感じるかもしれませんが、清潔なトイレの用意や毎日の遊びなど、猫が安心できる生活環境が噛みグセの軽減につながります。ただし、そのように愛情をかけてお世話をしていても、例えば、留守中にお世話が行き届かず、猫がストレスを感じて不安やイライラが生じることで、噛むなどの問題行動を起こしやすくなることがあります。

Q3.親猫などとのふれあいが少なかったことも噛みグセに影響している?

窓の前で口を開ける猫
Andrey Zhuravlev/gettyimages
A3.多少の影響はあるでしょう

猫は、子猫の時期に親やきょうだい猫とじゃれ合うなかで、噛んでよいかどうかの判断や噛む加減を学びます。そのため、この期間にほかの猫との接触がないと、むやみやたらに噛んでしまうケースも。とはいえ、飼い主さんがしっかりと対策をすれば、噛みグセは軽減することができますよ。

Q4.甘噛みは痛くないからこのままでもよい?

鋭い目つきの猫
Vyacheslav Dumchev/gettyimages
A4.本気噛みに発展することもあるので対策は必要です

甘噛みは歯を軽く立てて、あぐあぐと噛むような行為ですが、それにより飼い主さんの反応を得られたり、要求が通ったりすると、そのクセは続きます。そうしたなかで、ふと要求が通らないことがあると、本気噛みをして対応してもらおうとすることが。そうならないためにも、甘噛みのうちから対策しておく必要があるでしょう。

猫の噛みグセは「本能」! 飼い主さんの理解と対策が大切

大きな口を開ける猫
gtlv/gettyimages
猫はほかの動物よりも細い犬歯をもち、それを駆使して敵と戦い、狩りをして生き残ってきました。この防衛や捕食行動は本能であり、噛みグセが完全になくなることはありません。つまり、人と暮らすなかでも、その本能がついあらわれてしまうシチュエーションがあるのです。

そのため、猫が噛んでしまったときはそのときの猫の気持ちをしっかりと理解し、噛みグセとしっかり付き合っていくことが大切。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/椎木亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2025年1月号『甘噛みも本気噛みもそのままにしちゃダメ! 噛みグセのある猫「ガブコ」「ガブオ」との付き合い方』
文/長谷部サチ
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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