猫と暮らす
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猫の尿検査・便検査で何がわかるの? 自宅で採る方法も解説!
そこで今回は、猫の尿検査や便検査について、獣医師の田草川佳実先生に伺いました。
猫の尿検査のやり方(採尿方法)
動物病院で採尿する場合、超音波で膀胱に尿が溜まっているかを確認し、溜まっていたら腹部に細い針を刺して注射器で採尿をする「膀胱穿刺(せんし)」という方法がとられます。この方法だと、細い針なので猫は痛みをほとんど感じないうえ、不純物が混じらない純粋な尿を採ることができます。
なお、動物病院によっては、尿道からカテーテルを挿入して採尿する場合も。
自宅で採尿し検査することも
【システムトイレの場合】引き出しトレーにためて採る
通常は引き出しトレーにペットシーツを敷いて使用しますが、採尿する場合はシーツを外しておきましょう。その際、引き出しトレーは清潔にして、トイレ砂は新しいものに交換を。猫がオシッコをしたら、引き出しトレーに溜まったオシッコを清潔なスポイトで採り、保存容器に入れましょう。
【ノーマルトイレの場合】ダイレクトに採る
猫がオシッコをしたら、ビニールの上のオシッコを清潔なスポイトで採り、保存容器に入れて完了です。
採尿後の検査の流れ~尿検査でわかる病気
尿検査でわかる主な病気は以下のとおりです。
尿検査で見つかる主な病気
・膀胱炎
・糖尿病
・慢性腎臓病
・肝臓病 など
猫の便検査のやり方(採便方法)
トイレ砂が混ざっていたり、ウンチの形が崩れたりしていても大きな問題はないため、できるだけ多く採取するといいでしょう。新鮮なものが理想ですが、時間が空く場合は常温で保存をしてください。
採便後の検査の流れ~便検査でわかる主な病気
便検査でわかる主な病気は以下のとおりです。
便検査で見つかる主な病気
・腸炎
・便秘
・膵臓や胆のうの異常 など
参考/「ねこのきもち」2025年3月号『見極め・検査・粗相まで 健康のバロメーター 猫のオシッコウンチ大全』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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