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猫をキャリーケースに入れるのは難しい! 練習中のギモンに専門家が解説

通院や災害時に使用するキャリーケースは、猫を飼育するうえでの必需品です。愛猫がストレスなく中に入って過ごせるよう、日頃から練習をしておく必要がありますが、練習がなかなかうまくいかないこともありますよね。

そこで今回は、キャリーケースに入るための練習や、キャリーケースでの移動中に関するよくあるギモンとその回答を、獣医師の藤井仁美先生にお聞きしました。

おやつを置いても猫が寄ってこない

メインクーンのおこめくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
キャリーケースに入る練習をする際は、キャリーの前や中におやつを置き、そのおやつにつられる形で猫がキャリーの中に入るのが第一歩です。
キャリーに入る練習時、おやつを置いても愛猫が寄ってきてくれない場合は、おやつをより嗜好性の高いものに替えたり、ふだん与えているフードで代用してみたりするといいでしょう。また、満腹だとおやつを食べたい気持ちにならないため、食事前の空腹時に練習をするのがおすすめです。

キャリーの扉を閉めると鳴き続けてしまう

Mix(ミケ)のメロウちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
キャリーの中に入ることに慣れたら、次はゆっくりと扉を閉め、その状態で落ち着いていられるように練習をします。
扉を閉めてすぐに鳴いてしまうようなら、扉を開けた状態でおやつを食べさせることを繰り返し、キャリー内の滞在時間を延ばしていくようにするといいでしょう。その後、再び扉を閉める段階に進んだ際は、通気窓などからおやつを補給して、鳴かずに入っていられる時間を延ばすよう工夫するのがおすすめです。

動物病院へ行くときになると逃げ回ってしまう

アメリカンショートヘアのみーちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
キャリーにちゃんと入るようになっても練習を継続すれば、いざ動物病院に行くときでも入ってくれるはずです。
ただ、猫は通院前の飼い主さんの行動などからいつもと違う様子を察し、逃げ回ることがあります。そんなときは、通院日当日もふだんと変わりない雰囲気を心がけて、いつもより嗜好性の高いおやつなどで誘導するといいでしょう。

動物病院へ行く途中ずっとキャリー内を爪で引っかいていた

スコティッシュフォールドのきなこちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
キャリーに入る練習を経て「キャリーの中にいること」には慣れていても、「持ち上げられたり水平方向に移動したりすること」には慣れていないのかもしれません。
そんなときは、まず愛猫をキャリーに入れ、通気窓などからおやつを補給しながら持ち上げます。最初は10cm、次は20cmと、猫の様子を見ながら徐々に高くしていくような練習方法がおすすめです。

水平移動も、同じようにおやつを補給しながら室内でゆっくりと行い、部屋の中での移動に慣れたら玄関まで、玄関までに慣れたら車まで、というように、段階的に練習をするといいでしょう。

通院でキャリーに入っている間中ずっと鳴いていた

アメリカンショートヘアのめめちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫にとって、家の外は今までに感じたことがない刺激にあふれており、それがストレスになることがあります。また、移動中に声をかけると、余計に不安になってさらに鳴いてしまう猫もいるようです。
このような場合は、まずキャリーをタオルなどで覆って、周囲を見ることができないようにしましょう。視覚的な刺激を抑えると、不安や緊張を緩和できる可能性があるためです。また、猫自身のニオイがついたタオルをキャリー内に敷くと、落ち着く場合もあります。
猫の性質や性格によって、キャリーに入ることやキャリーでの移動に慣れてもらうのに、かなり時間がかかることがあります。しかし、通院時や災害時にはキャリーでの移動が欠かせないので、愛猫に無理をさせないよう配慮しつつ、根気よく段階的に慣らしていくといいでしょう。
お話を伺った先生/藤井仁美先生(獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2025年4月号『ステップはたった4つ。 ポイントは「猫のペースで行うこと」! キャリーケースに確実になれさせる方法』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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