猫と暮らす
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猫が「真夜中の大運動会」を開催する理由は? やめさせる方法はある? 獣医師に聞いた
今回は、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に詳しく教えていただきました。
猫が「真夜中の大運動会」をする理由
白山先生:
「猫が明け方や夜中などに運動会をするのは、猫が薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)の性質をもつ動物であることが関係しています。
薄明薄暮性とは、日の出前や日没後のまだ薄明るい時間帯に、狩りなどの行動を活発に行う性質のこと。家で飼われている猫にもそうした性質があるため、本能的に消灯後や明け方になると活発に行動したくなるのです」
「真夜中の大運動会」をする猫・しない猫の特徴
白山先生:
「運動会をする猫の特徴としては、同居猫がいる猫や若い猫、活発な猫のほか、飼い主さんの生活リズムが不規則であったり、昼間の留守番時間が長かったりする猫などが挙げられます。
一方で、運動会をしない猫は、1匹で飼われている猫や高齢猫、おとなしい猫などが特徴として挙げられるでしょう」
「真夜中の大運動会」をやめさせる方法
白山先生:
「昼間や就寝前などにしっかりと運動させる、夜中や朝方などは愛猫の相手をしない、消灯時間などの生活リズムを一定にするといった方法が考えられます。
なお、飼い主さんが眠りを妨げられて困ってしまう場合には、就寝中は愛猫が近寄ってこられないような環境を整えるのも一案です」
猫の「真夜中の大運動会」で知っておきたいこと
白山先生:
「猫の運動会は本能的な習性でもあるので、ストレスや運動不足が原因でなければ、多少受け入れてあげることも必要です。その際、落ちて壊れてしまうものや、ケガをするおそれのあるものは片付けておきましょう」
取材・文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年8月時点の情報です。
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