愛猫は“変な場所”で寝たりくつろいだりする？　獣医師の解説つき

ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、“変な場所”でくつろぐ猫に関するアンケートを実施。今回は、その調査結果をご紹介するとともに、猫が変な場所にいることを好む理由について、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に伺いました。

愛猫が変な場所で寝たりくつろいだりすることはある？

愛猫が変な場所でくつろぐことはある？ — ※2025年8月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査（回答者数 152人）

アンケートで「愛猫が変な場所で寝たり、くつろいだりしているのを見たことはありますか？」とお聞きしたところ、なんと8割以上の人が「はい」と回答しました。

そこで「はい」と回答した飼い主さんに、愛猫がどんな変な場所で寝たり、くつろいだりしていたのか、具体的なエピソードを伺いました。

【飼い主さんの体験談】愛猫がくつろいだ“変な場所”

「ソファのクッションとクッションのすき間に挟まる感じで寝るのが好きです」

「イスの肘掛けの上で寝そべっている。明らかに自分より狭いのに……。洗濯カゴの中もお気に入りのようです」

「ソファの背もたれが大好きでよく乗っています。私が在宅勤務をしていたときは、デスクチェアの背もたれに乗ってヘッドレストになってくれていました」

「ソファに掛けてあるカバーの中に潜って寝ていることがあります。ハンモック代わり？」

「薄いテレビの上で上手に寝ていました」

「なぜか夏限定でテレビの裏側でくつろぎます。テレビの熱で暑くないの？と思います」

「ピアノとピアノのイスの間でよく寝ています。ビニール生地なので冷たく、同居するもう1匹の猫もからんでこないので、落ちつけるのかなって見ています」

「暗くて狭いすき間、小さな段ボールの中が好きみたいです。夏は床やテーブルで寝ています」

「立って洗い物をしているときに、私の足の間に挟まってきてくつろいでいます」

「暑くなると、食卓のイスの脚につかまり、フローリングで寝ています。何かにつかまったり、もたれたりするのがいいみたいです」

「洋服タンスの中。探しても見つからなくて、時間が経ったときタンスの中から鳴き声がしてホッとしました」

「飼い主のベッドの下や使っていないチェストの下」

「新聞がしばってあるとその上で香箱、段ボールがしばってあると壁とのすき間にもぐります」

【獣医師解説】猫が変な場所にいることを好む理由とは

ソファの背もたれでくつろぐアメリカンショートヘア — ねこのきもち投稿写真ギャラリー

ここからは、猫が変な場所にいることを好む理由などについて、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に解説していただきます。

――人から見ると「なぜそこで？」といいたくなるような場所で猫が寝たり、くつろいだりしていることがありますが、なぜ猫は変な場所にいることを好むのでしょうか？

原先生：
「猫は安心できる場所や、外敵から身を隠せるような狭い場所を好む傾向があります。また、室内の温度や湿度を敏感に感じとって、快適な場所を選んでいるのかもしれません」

――猫が変な場所で寝たり、くつろいだりしている場合、飼い主さんが何かすべきことや、逆にしないほうがいいことはありますか？

原先生：
「猫がリラックスして寝たり、くつろいだりしているのであれば、基本的にはそっと見守ってあげるのが一番です。ただし、感電、落下、火傷などを起こしかねない危険な場所にいる場合は、猫の安全のためにそっと移動させてあげてください」

ソファの背もたれや壁とのすき間、カバーやクッションの間など、「なぜそこで？」と言いたくなるような変な場所でくつろぐのが好きな猫たち。あなたの愛猫は、どんな“変な場所”でくつろぐのが好きですか？

（監修：ねこのきもち獣医師相談室　獣医師・原駿太朗先生）
取材・文／宮下早希
※アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年9月時点の情報です。