猫と暮らす
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「さすがに焦った」愛猫のヒヤッとするイタズラは? 飼い主ができる工夫や対策を獣医師が解説
【調査】「さすがに焦った」「これだけはやめて!」と思った愛猫のイタズラはある?
すると、今回の調査では飼い主さんの約7割が該当する結果になりました。
【体験談】愛猫はどんなイタズラをしていた?
家具や壁などにイタズラ
- 「本革のソファで爪とぎして革を破く。カーテンで爪とぎして穴を開けた。その穴を通ろうとしたがお腹がつかえて絡まって動けなくなって、助けを求めてきた」
- 「猫運動会で興奮したときに、壁紙をガリガリしそうになります。『やめてー』と言うと我に返ったようにハッとしてやめます」
- 「カーペット破る、襖破る、障子破る、ブラインド壊す。片っ端から戸を開ける……『焦った』『これだけは……』が多すぎて。でも可愛いから許す」
- 「ソファの下の不織布を食いちぎり、秘密基地を作った」
- 「賃貸物件の柱で爪とぎされてた。気付かなくて2年ほどたったころに気付いた」
高い場所に登ってイタズラ
- 「棚の上に登ったときは『やめてー!』ってなります。いつも降ろしてます」
- 「いつも猫がくつろいでいる高いところから、突然思い立ったように部屋の電灯に飛びついた。和紙張りの電灯は見事に半壊。再び飛びつこうとしたのでさすがに阻止して、部屋のレイアウトも変えました」
- 「ベッドの頭側の窓に掛けているカーテンに登ること。爪が引っ掛かって降りられなくなるので、こちらが起きて降ろす羽目になる」
愛猫のイタズラに思わずヒヤッ! ドキッ!
- 「ビニール袋にじゃれて噛みちぎったとき。誤食しそうで焦りました」
- 「春の穏やかな日に、空気の入れ換えで窓を少し開けていたら、網戸を器用に開けているときには焦りました」
- 「コードをかじっているのを見たとき。抜いてあったのでよかったのですが、ぞっとしてすべてのコードにカバーをつけました」
- 「IHを使った後に、台所でうろうろしてたときは、さすがに焦りました」
- 「お鍋に入れていたお玉で遊んでて、お玉をひっくり返し、中のシチューを全身に浴びていました。冷めていたからいいものの、洗うときに暴れて大変でした」
- 「買ってきた液体洗剤をかじって穴を開けていました。床も買い物袋も洗剤まみれ。何より、猫がどれくらいなめたか心配で、すぐに水で口や手足を洗って、病院に連れて行きました。幸い大丈夫でしたが、二度と置きっぱなしにしないと誓いました。ホントに怖かった」
- 「紐や糸状の物を口にして噛んでしまう。片付けていても無理やり引っ張り出していたりして焦る」
ほかにもこんなイタズラが
- 「ゴミ箱に入ってしまうこと。結局、リビングでもゴミ箱は使わないことになり、空っぽにしてあります」
- 「出勤前にカバンの中に入ること。毛だらけになる」
- 「タンスの引き出しを開けて中に入ってしまい、引き出しが自動で閉まったこと。姿が見えないので探しまわった。もう1匹のコが引き出しの前で開けようとして教えてくれた」
- 「封筒をシュレッダーにかけたように、細かくビリッビリに噛み散らかすイタズラが大好きです。大事な書類は置いておけません」
- 「飲みかけのコップに手をチョイチョイ突っ込んで遊び、最終的に倒して水浸し……。なので、すべてタンブラーに変えました」
- 「床に落ちてるおもちゃをくわえて、ウォーターボウルのほうへ走って行き水没させる。一時期ハマっていたのか、毎日のようにやられました。一度水没したおもちゃを取り出して転がして遊ぶので、床がそこらじゅう濡れていました」
【獣医師解説】猫はなぜイタズラをしてしまうの? 飼い主さんができる対策は
そもそも、なぜ猫はイタズラをしてしまうのでしょうか? ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に聞きました。
よくある猫のイタズラと、その原因は?
猫はもともと、単独で狩りをして生活していた動物です。狩猟本能を満たすためであったり、安全安心な場所から自分のテリトリーを監視したいという心理から、一見イタズラのような行動を取ると考えられます。
また、ビニールや紐などをかじる行動は、「噛み心地が好き」「噛んでいるときの音が好き」ということが原因の場合も。
わざとイタズラする行動は、「飼い主さんに気づいてほしい、かまってほしい」という気持ちから起こることもあります。
ゴミ箱やカバンの中に入ってしまうのも、猫の習性が関係
猫は自分の体が隠せるような場所にいると安心して落ち着けるため、狭くて自分の周りが四方囲まれているような場所を好みます。そのため、ゴミ箱やカバンに入ってしまうことがあるのです。
また、「ゴミ箱やカバンに入る=飼い主さんがかまってくれる」と学習して、わざと行うケースもあります。出かけようとする飼い主さんの様子を察知して、注意を引こうと入ってしまうこともあるでしょう。
愛猫にイタズラをさせないための工夫
・イタズラされて困る場所には障害物となるものを置くなど、先回りして対策をする。
・イタズラの中には、猫の習性や本能が原因となっていることも多いため、必要に応じて代わりになるものを与えたり、欲求を満たしてあげるようにする。
愛猫のイタズラをされたときの適切な対応
・飼い主さんの気を引こうとしてするイタズラの場合は、反応しないことが大切。しつこい場合には、別の部屋に移動するなどして距離を取るようにする。
・イタズラから時間が経っている場合には、叱っても効果がないばかりか、飼い主さんとの信頼関係が悪化する原因に。次に同じイタズラをされないように対策をすることが大切。
・「追いかけ回す」「叩く」「無理やり取る」などの行為は、かまってもらえたと猫が勘違いし、かえって行動がエスカレートすることも。信頼関係が崩れる要因にもなるので、しないようにする。
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫のイタズラに関するアンケート』
※アンケートは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年10月時点の情報です。
取材・文/雨宮カイ
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