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受診したほうがいい目くそは? 猫の目くそに関する素朴な疑問6つ

「受診したほうがいい目くそはどんなもの?」「目くそは何を使って取ればいいの?」など、猫の目くそについて気になっていることはありませんか?

今回は、猫の目くそに関する6つの疑問について、獣医師の田草川佳実先生に伺いました。

Q1.目くそは健康な猫でも出る?

あごをつけて寝そべるロシアンブルー
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A1.必ず出ます

人と同様に、健康体な猫であっても目くそは出ます。寝ている間はまたたきをしないため、起きがけはとくに、目頭に目くそがたまっている様子が見られるでしょう。

Q2.受診したほうがいい目くそはどんなもの?

目を細めるミケ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A2.色・量・質感などが健康なものと違っていたら、病気のサインと考え

健康な目くそはカサカサしているので、粘り気があったり、いつもと違う色をしていたりしたら要注意。結膜炎・角膜炎などの病気のサインかもしれません。また、目がショボショボして開けにくそうといった症状が伴ったときも同様です。

猫の目くそが以下のような病的な状態のときは、動物病院を受診しましょう。

病的な目くそ

  • ベットリと粘り気が強い

  • 黄~緑色をしている

  • 片目だけ多く出ている

  • 涙が一緒に出ている

Q3.目くそを取るときに使うのは何がベスト?

正面を見つめるサバトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A3.コットン・ガーゼ・ティッシュ、使いやすいものを選んで

目元はデリケートな部分なので、清潔なやわらかいものでお手入れしましょう。コットン、ガーゼ、しっとりタイプのティッシュのどれでも、飼い主さんが使いやすいものを選んでください。目くそがこびりついていたら、ぬるま湯で軽く湿らせてから使用しましょう。

お手入れの頻度は、毎日チェックして汚れが気になったときだけでOKです。

Q4.目くそと涙で目のまわりが湿っていると別の病気にならない?

上を見上げる黒白猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A4.皮膚炎の原因になることが

乾燥している目くそは問題ないことが多いのですが、注意が必要なのは湿っている目くそ。目のまわりが常にぬれているのを放置すると、皮膚炎の原因となります。そうならないためにも、以下の方法でお手入れをしましょう。

目くその正しい取り方

1.目頭についた目くそをコットンなどでおさえる
2.毛並みに沿って外側にふく

Q5.目くそや涙で目頭についてしまった色は消せないもの?

目をパッチリと開くソマリ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A5.消すのは難しく、原因となる症状の治療が必要

目頭が目くそと涙で常にぬれていると、そこに含まれる成分で毛が変色することがあり、いったんつくと消すのは難しいもの。

変色自体に問題はありませんが、涙を伴う目くその原因を解消する必要があるので、一度動物病院を受診しましょう。目の症状に応じて目薬が処方され、自宅で投与するケースが一般的です。

Q6.目くそが出やすいのはどんな猫?

香箱座りをするエキゾチックショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A6.猫カゼの経験のある猫は出やすい

猫カゼにかかった経験のある猫は、二次的に鼻涙管閉塞や慢性の結膜炎を起こすことがあります。その影響で、目くそが出やすい傾向に。また、鼻ペチャの猫種も、鼻涙管の構造的に目くそが出やすいでしょう。
猫の目のまわりの健康を保つためにも、涙や目くそがたまっていないか、いつもと違う状態の目くそが出ていないか、日ごろからチェックするようにしましょう。
お話を伺った先生:田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2025年10月号『お手入れ、病気、猫ならではの傾向も!? 猫の目くそ・鼻くそ じつは奥深い件。』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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