猫と暮らす
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症状がさまざまで他の病気との区別がつきにくい 猫に多いがん「リンパ腫」の症状と予防
猫がかかるがんで最も多いリンパ腫
リンパ腫の多くは悪性腫瘍(がん)で、命に関わる病気です。万が一のときに備えて、リンパ腫の特徴や治療法などを知っておきましょう。
猫のリンパ腫のタイプと症状
猫のリンパ腫で発症頻度が高いのは、1. 消化器型。3. 前縦隔型は、猫免疫不全ウイルス陽性の若年猫で発症するケースが数多く報告されています。
リンパ腫の発生部位(タイプ)ごとのおもな症状・特徴
2. 鼻腔・眼窩型…呼吸困難、鼻汁、鼻出血、顔面変形など
3. 前縦隔型(胸腺・縦隔・肺※)…呼吸困難、嘔吐、嚥下困難など
4. 皮膚型…強いかゆみ、脱毛、皮膚の硬化、潰瘍、丘疹など
5. 多中心型(下あご・首元・脇の下・鼠径部・膝裏)…体表リンパ節の腫れ、嘔吐、下痢など
6. 消化器型…嘔吐、下痢など。一般的な消化器症状と似ているため診断が難しい
7. 腎臓柄…沈うつ、多飲多尿など、急性腎臓病に似た症状が出る
※胸腺は胸骨の裏にある臓器。縦隔は左右の肺の間にある空間で、部位によって「前縦隔」「上縦隔」などに分類される。
猫のリンパ腫は定期健診で早期発見を
また、猫免疫不全ウイルスなど、特定のウイルスに感染した猫がリンパ腫にかかりやすいことを考えると、完全室内飼育を徹底し、感染や発症のリスクを抑えることも大切です。
参考/「ねこのきもち」2024年2月号『一番多いがん もしも愛猫がリンパ腫にかかったら…』
文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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