愛猫が「どうなってるの!?」と驚くポーズでくつろいでいること、ありませんか? じつはその不思議なポーズ、猫だからこそできる体勢かもしれません。そこで今回は、猫が人には無理な体勢でもくつろげる理由について、猫研究家の石原さくら先生にお話を伺いました。
猫の体はとっても軟らかい
猫が見せる不思議なポーズからもわかるように、猫はとても軟らかい動物です。毛や皮膚は触ってわかりますが、猫の軟らかさの秘密は内部の骨や靭帯、筋肉にもあります。
猫の体は人よりも多くの骨からなり、そのぶん関節も多くしなやかな動きが可能なため、人にはできないような体勢になることができます。また、骨同士を繋ぐ靭帯とその動きを補う筋肉もほかの動物より軟らかいため、体を思いきり伸ばすことができるのです。
人には無理なポーズでも猫は痛くない
前述の通り、猫は体の構造上人よりも軟らかいため、人にとってはつらい体勢でも猫は痛くありません。もしつらいと感じても、そのときはすぐに体勢を変えるはずなので、愛猫が変なポーズを長時間しているのを見ても不安になる必要はないでしょう。
軟らかいからバンザイもできる!
心を許した飼い主さんには、へそ天でさらに前足を上に大きく開く「バンザイポーズ」を見せてくれる猫も少なくないでしょう。じつはこのポーズ、犬はうまくできません。猫は鎖骨が小さく肩の関節と繋がっていないので、前足の可動域が広く、バンザイができるのです。
思わず二度見してしまうような、不思議なポーズでくつろぐ猫たち。人には無理な体勢でもリラックスしている猫の表情を見ると、猫のスゴさを実感しますね。
お話を伺った先生/石原さくら先生(猫写真家 猫研究家 愛玩動物飼養管理士1級)
参考/「ねこのきもち」2023年8月号『軟らか~いのには理由があるんです。THE“にゃん体”動物・猫』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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