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殺処分ゼロを達成・維持していくための“受け皿”に

NPO法人「ファミーユ」が目指すのは、介護や治療が必要な高齢猫や、猫白血病ウイルス感染症陽性の猫など、殺処分になりうる猫を1匹残らず救うこと。その活動の裏側を、代表理事の熊崎さんにうかがいました。

*記事内容はすべて2025年12月1日現在のものです。

ファミーユの設立と、これまでの歩み

写真提供/ファミーユ
こちちゃん(メス・7才)。飼い主さんの持ち込みによりセンターに収容されていた猫。人は好きだが、猫には厳しい
名古屋市の「ファミーユ」は、名古屋市動物愛護センター(以下、センター)など行政に収容された猫や犬を引き取る活動を行っています。

「もともとは、私1人で2~3年くらい保護活動をしていたんです。きっかけは、初めて飼った犬でした。そのコがあまりにも可愛くて、そこから保護犬・保護猫の存在を知り、センターから1匹引き取っては新たな飼い主さんにつなげる、といった活動をするようになりました」
と話すのは、ファミーユ代表理事の熊崎純子さん。

熊崎さんはその小さな活動を積み重ねているうちにもっと多くの猫や犬を救いたいと思うようになり、NPO法人化することを決意したそうです。そして動物大好きの知人、守随智子さんと髙山真理さんにも声をかけ、3人で「ファミーユ」を立ち上げました。
写真提供/ファミーユ
2012年にファミーユを立ち上げたメンバー。左から、守随智子さん(理事)、熊崎純子さん(代表理事)、髙山真理さん(理事)
「最初の頃は、高齢猫などには手が回らず、新たな飼い主さんにつながりやすい猫や犬を片っ端から引き取っていました。当時はセンターに収容されている匹数が多く、数をこなすことが大切だったのです」と話す熊崎さんですが、それもそのはず。

2009年度、名古屋市は猫の殺処分数が政令指定都市の中でワーストとなり、ファミーユ設立時の2012年には救うべき命であふれかえっていました。
その後、名古屋市は本格的に動物愛護へ取り組むようになり、現在は「2030年3月までに『犬猫の殺処分ゼロの達成・維持』」という目標を掲げています。
そのため、2015年度には705匹だった猫の殺処分数も、近年は20匹程度にまで減少。

その間、ファミーユが保護する猫の状況も変化してきました。かつては年間150匹弱を引き取っていましたが、終生飼育を行う『老猫シェルター』を2019年から始めて高齢猫や病気のある猫を積極的に引き取るようになってからは、40匹程度に。その分、〝看取り〟に立ち会う機会が増えたといいます。

「名古屋市では、犬は2016年度に殺処分ゼロを達成しました。猫は減ったとはいえ、いまだに年間約20匹が殺処分されています。私たちはずっと殺処分ゼロを目標に活動してきたので、猫も達成することが今一番の願いです。だからこそ、私たちが殺処分の対象になる猫の受け皿になれたらと思います」(熊崎さん)

時代に合う形で活動を長く続けていく

そんな活動をつづける熊崎さんに今の課題をお聞きすれば、「後継者の不在」だといいます。さらに、これからの活動のあり方を見つめる時期になった、とも感じているそう。

「近年は保護活動に取り組む人や団体が増え、社会的な関心が高まってきました。だから、私たちも社会に影響を与えたり、もっと社会貢献できる団体になれたらいいなと、今ぼんやりと考えています」
写真提供/ファミーユ
理事兼シェルター長の山下万穂さんと、じゃじゃまるくん(オス・7~8カ月)。荒廃した家の中から救出された、元気いっぱいでフレンドリーな子猫
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