室内で暮らす猫にとって、気分よく暮らせるかどうかは飼い主さん次第。そのためには、猫が猫らしく、健やかでいられるお世話と環境づくりが大切です。
今回は猫がゴキゲンでいられる暮らしのベースの整え方について、愛玩動物看護師の小野寺温先生に教えていただきました。
猫のゴキゲンなサインって?
ゴキゲンな猫のサインには、楽しいときや何かに期待しているときに見せる「わくわくモード」と、安心して落ち着いているときに見せる「リラックスモード」の2タイプがあります。どちらも心が満たされているときに見せる、ポジティブなサインです。
わくわくモードのときの体の特徴
- 耳は正面〜やや外を向いている
- 瞳が黒目がち
- ヒゲが軽く前に突き出ている
- しっぽがピンと立っている
リラックスモードのときの体の特徴
- くつろいだ体勢
- 耳やしっぽをはじめ、全身に力が入っていない
- 目はトロンとしたり細めたりしている
ここからは、猫がゴキゲンになれる環境づくりのポイントを4つご紹介します。
(1) 猫らしい行動ができるようにする
猫らしい行動をして本能を満たすことは、猫がゴキゲンでいるためにとても重要です。獲物を追いかけたり爪とぎをしたりする習性などは、野生の名残ともいえる猫の行動特性。存分にできるお世話や環境づくりをして、本能を満たしてあげましょう。
例えば、次のようなものを取り入れるのがおすすめです。
猫らしく過ごすために取り入れたいもの
- 外の刺激を感じられる窓辺
- 思う存分爪をとげる爪とぎ器
- 高い場所から見渡せる猫タワー
- 狩りの気分を味わえる遊び
(2) 安心できる環境
猫は警戒心が強い動物で、基本的に“ビビリ”。だからこそ、安心できる環境にいられることは、猫にとって何より気分がいいことです。猫がいる空間ではできるだけ大きな音をたてず、人の動線から離れた場所に、落ち着ける居場所を整えてあげましょう。
(3) 新鮮なフード・水と適切な温度管理
当然のことながら、空腹や渇き、暑さ・寒さにさらされた状態では、猫はゴキゲンではいられません。愛猫に合った適量のフードと新鮮な飲み水を用意し、快適と感じる室温を保つことは、猫が気分よく暮らすためにもっとも基本的なことです。
(4) 飼い主さんとのよい環境
猫にとって、飼い主さんは数少ない交流相手としても大切な存在。愛猫のペース、好むスタイルでコミュニケーションをとり、遊びやお世話を行うことで、よい関係が育まれます。飼い主さんとのふれあいは、愛猫にとって楽しくて居心地がいい、ゴキゲンなひとときになるでしょう。
愛猫にゴキゲンでいてもらうためには、猫が健やかでいられるお世話と環境づくりが大切です。これを機に、室内環境やお世話に仕方を見直してみてはいかがでしょうか。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2026年5月号『いつもゴキゲン♪でいてほしいから 愛猫が気分よく暮らすために飼い主さんができること』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。