猫と暮らす
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住民1000人超が参加した「大岡山まちねこプロジェクト」 街に根付き始めた地域猫活動の現在
※記事内容はすべて2026年4月1日現在のものです。
住民たちによる活動が、街の風景を変えた
全15カ所に設置された地域猫トイレは、その敷地の持ち主が責任をもって管理します。猫は一度トイレを覚えれば継続して使うため、糞尿被害は少なくなりました。ゴハンは決まった時間に与えるルールを徹底してもらい、ネズミやカラス、害虫による被害を防いでいます。
「大岡山まちねこプロジェクトの大きな支えになっているのは、子供たちの力です。たとえば一緒に街を歩いていると、目の前をサッと駆け抜けた猫の柄や特徴を教えてくれることがあるんです。大人たちはまったく見えなかったのに、なかには動体視力がいい子もいるんですよね」。狭い場所に隠れた子猫やケガをした猫を見つけられるのも、子供の目線ならでは。ほかに、地域猫の絵本や解説動画を作って、活動のPRにひと役買ってくれた子もいるそうです。
根付いてきた地域猫活動を長く続けていくために
現在、ほとんどの猫がTNRを経て、人の管理のもとで暮らすようになった大岡山エリアは、大田区の「地域猫との共生モデル地区」に認定されています。しかし最近は、近隣から流入してきた新たな猫が増えてきているのだとか。「地域猫活動は、〝点〟ではなく〝面〟で行うことが大切です。一部の地域で猫を減らせても、周辺の地域で何も取り組んでいなければ元に戻ってしまいます」。そのため、今後は区内全域に活動を広げることを目指して「大田区地域ねこの会」も始まるそうです。
「地域猫活動は、猫の数を減らすことだけを目的にすると長く続きません。ひとつひとつの小さな命と真剣に向き合うと、喜んだり悲しんだり、幸せを味わえますよね。その思いを分け合いながら地域の人がつながり、人も猫も安心して暮らせるようになることが本質だと思うのです」
取材/野中ゆみ
※この記事で使用している画像は2026年6月号『猫のために何ができるのだろうか』に掲載しているものです。
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