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自分で“選べる”ことがストレス軽減に 猫のお世話・遊びに「選択肢」を与える大切さ

猫にとって、何をするにしても、数ある選択肢のなかから自分で選べることが大切。気分によって変えられることは、ストレス軽減にもつながります。

そこで今回は、猫のおもちゃ、水、フードの選択肢の与え方について、獣医師の小林清佳先生に教えていただきました。

おもちゃ

おもちゃに夢中なラフくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の遊び方は、大きく次の3種類に分けられます。

(1)じゃらしおもちゃなどを使って追いかけさせる「飼い主さんも参加する遊び」
(2)転がすとボールの中に入れたおやつが出てくるような「知育遊び」
(3)ボールなどをケリケリ・カミカミする「猫単独でする遊び」

猫にとっては遊ぶこと=捕食行動であり、楽しみ・気分転換・運動不足解消になるので、異なるタイプのおもちゃを用意して、できるだけ複数の遊び方をさせたいもの。ただし、猫が単独で遊ぶときは、誤食やケガなどをしないよう、必ず飼い主さんがそばで見守りましょう。

飽きさせない工夫も大切

特定のおもちゃへの執着もあると思いますが、いずれ飽きが来ます。できるだけ飽きさせないようにするには、複数のおもちゃをローテーションで使ったり、家具を利用しておもちゃを見え隠れさせたり、猫の興味を引く工夫が必要です。

また、遊び終わったら、猫の見えないところに片付けることも忘れずに。誤食やケガの予防はもちろん、おもちゃに対する新鮮さを保ち、なるべく飽きさせないためにも大切なことです。

飲み水

水分補給をする日本ネコ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
もともと半砂漠地帯の出身の猫は、少ない水分でも生きられる体質。そのため渇きを感じにくく、水分不足になりがちです。猫に充分な水分をとってもらうためにも、水は複数カ所に置きましょう。

フードの近くに置くとよく飲む猫もいれば、フードのある場所から離れた水飲み場を好む猫もいます。水を入れる器も好みが分かれるので、猫が好むものを探ってみて。

一部屋に2カ所以上の水飲み場を

一度口をつけてしばらく置いた水は、口内細菌やフードのカスなどで汚れやニオイがつき、猫は再度口をつけるのを躊躇しがちに。また、万一ひとつの部屋に閉じ込められたときのことも考えると、一部屋に2カ所以上の水飲み場を用意しておくと安心です。

なお、ひとつの部屋だけでなく、別の部屋への動線も確保し、そこにも複数の水飲み場を用意しましょう。別の部屋に行けば未使用の水を飲めるというメリットを、猫に与えることができます。

フード

朝ゴハンを食べるくーちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
いろいろなフードを体験させたほうが猫も喜びますが、猫はよりうま味の多いものを好みがちなので、複数種をローテーションするのは難しい場合も。健康上問題がなければ、主食は総合栄養食を1種類に決め、おやつ(1日のカロリーの5%が目安)でさまざまな形状、食感、味を楽しませてあげて。

また、主食を食べる場所も1カ所に決めたほうが、「食べたいときはそこへ行けばいい」と猫も安心です。ただし、食欲にムラがあるときは、食べる場所を変えることで気分転換になるのか、食欲が回復することも。水と同じく、器も愛猫の好みに合うものを探してみてください。

複数飼いの場合は、食べる場所を別々に

食べる場所は1カ所に決めるのが基本ですが、複数飼いの場合は、匹数分の場所を用意するのが理想です。食べる場所が近いと気が散ったり、ほかの猫に奪われないかと心配したりして、満足に食べられないことが。できれば別々の場所、それぞれが離れた場所、お互いが見えない場所にフードを用意したほうがいいでしょう。
猫が快適かつ健康に過ごすためには、複数の選択肢を用意することが大切です。猫自身が常に選べるような環境を、少しずつ整えていきましょう。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2026年6月号『揃えるのはちょっと大変だけれど、猫の気持ちを考えると…お世話や環境づくり 大切なのは「選択肢を増やす」ことでした。』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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