猫がするさまざまなしぐさの中には、本能的なものではなく、経験から学習してするようになったものがあります。今回は、前足で「ちょいちょい」やお腹を出して「くねくね」など学習して覚えた猫のしぐさについて、実際の飼い主さんの体験談を交えながらご紹介します。
食べ物が欲しいときは「ちょいちょい」しておねだり
おやつやゴハンが欲しいときなど、前足で「ちょいちょい」と飼い主さんに優しくタッチしておねだりする猫がいます。このしぐさは、飼い主さんとの生活の中で覚え、身に着けたものかもしれません。
このしぐさをよくするという、らいくんの飼い主Tさんによると、かわいいしぐさなので、タッチされたときにおやつを与えていたら繰り返すようになったのだそうですよ!
食べ物が欲しいとき、こんなしぐさをする猫も
・フードが入っている場所の前で「ニャーン」と鳴く
・ごろんと転がって食べたいと催促をする
・足元に「すりすり」してくる
・「オスワリ」や「オテ」をする
遊んでほしいときは、おもちゃを持ってアピール
飼い主さんとおもちゃで楽しく遊んだことを覚えている猫は、おもちゃをくわえて飼い主さんの元へやってくるようになることがあります。Sさんの愛猫ゆずちゃんは、Sさんの枕元におもちゃを置いて、朝から遊んでアピールすることもあるようです(笑)
遊んでほしいとき、こんなしぐさをする猫も
・おもちゃの入っている入れ物と飼い主さんを交互に見る
・「ニャー」と鳴いてアピールしてくる
・テーブルの陰に隠れてちょっかいを出されるのを静かに待つ
イヤな予感がするときはダッシュで逃走
キャリーバッグを出したり掃除機に手を伸ばしたりすると、ものすごいダッシュで逃げていく猫もいるでしょう。これは「イヤなことが起こった」という経験から学習した行動です。Tさんのお宅のマロくんは、動物病院が苦手なので、キャリーバッグをだすと逃げて隠れてしまうそうです。身軽ですばしっこい猫は、一度逃げ隠れしてしまうと見つけるのに苦労することも…。
苦手なものを察知したときに、こんなしぐさをする猫も
・「お風呂に入る?」と言うと逃げる
・トイレ後におしり拭きのウエットティッシュを取り出すと逃げる
・ドアを閉めるだけで爪切りを察し、物陰に隠れてしまう
・薬を出すとダッシュで逃げる
「くねくね」して飼い主さんをお出迎え
帰宅すると、愛猫がゴロンとお腹を出し「くねくね」していることはありませんか?このしぐさも、愛猫が暮らしの中で学習した、「飼い主さんにかまって・触って欲しい」ときに見せるしぐさのひとつだと考えられています。
このしぐさをよくするという、あめちゃんの飼い主Nさんは、とってもかわいいのでスキンシップに応じているそうですよ!
飼い主さんの帰宅時、こんなしぐさをする猫も
・窓から飼い主さんの帰宅を確認して、玄関でお出迎え
・そばに来ておやつをもらえるまでひたすら待つ
猫が経験から覚えてするようになったしぐさは、ほかにもいろいろあります。猫によって「するしぐさ」と「しないしぐさ」があるので、愛猫だけのかわいいしぐさを見つけてみるのも楽しみの一つかもしれませんね!
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『イイこと、イヤなコト、そのとき猫は…「猫の知能は3歳児くらい」ってホント?』(監修:武蔵野大学教育学部講師 齋藤慈子先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。