猫と暮らす
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「〜したい!」から、いつでも100%ニャ! 「全力猫」の実態に迫る
今回は、そんな「全力猫」たちのおもしろくて、ほっこりしてしまう様子をお届けします!
そもそも、飼い猫の「全力」ってなに!?
飼い猫の場合、大きな危険に直面することはないけれど、走ったり飛んだりするときは、野生時代の名残で全力になることも!
とくに、「欲求を満たすとき」に全力を発揮することが多く、食欲や睡眠欲はもちろん、飼い主さんにかまってもらいたいときも全力なのです!
全力猫のキモチ①「追いかけたい! 逃げたい!」
「サバは、日中は穏やかなのに、夜になると部屋の中を全力で疾走します。同居犬との追いかけっこなどでも全力で、とても元気です」
全力猫のキモチ②「高い場所に登りたい!」
「子猫を預かっていたときのこと。猫タワーの上のボックスに前足が届いたと思ったら、後ろ足をバタバタ。なんとか登ろうと必死の可愛い瞬間をパチリ♡」
猫が全力を出す目的のひとつは、安全を確保すること!
猫は警戒心が強いので、ちょっとした刺激でも全力を発揮することも。ちなみに、「排泄物が隠れるまでトイレ砂を必死にかき続ける行動」も、野生時代に敵から身を守っていた名残でしょう。
全力猫のキモチ③「庭に出たい!」
「ミー太郎は外の世界に興味津々。私が庭に出ると、隙あらば! とばかりにガラス窓と網戸の隙間にIN。ぺたんこになっています(笑)」
全力猫のキモチ④「そばにいたい!」
「息子が宿題を始めると、コタローはなぜか全力で邪魔をします。宿題がちっともはかどっていないのはご覧の通りです(笑)」
欲求を満たすためにも、猫は全力!
また、「飼い主さんと一緒にいたい!」と望むのは、飼い猫ならではの欲求です。無理のない範囲で、相手をしてあげてくださいね。
【おまけ】全力猫へのギモン解決!
Q1.年をとるにつれ、全力を出すことは少なくなるの?
全力を出すのは、どうしても身を守りたいときや、何かをしたい気持ちが強いとき。年をとるにつれ、全力を出さなくても望みは叶うと学習するので、少なくなっていくのでは。
体力が衰え、欲求が少なくなってくることにも関係があります。
Q2.「全力」を出す機会が多ければ、長生きする確率は高まる?
全力を出すことは、猫にとってストレス発散にもつながります。全力を発揮しやすい環境に身を置く猫は、ストレスをためこむことなく過ごせるので、長生きできる確率は高まるかもしれませんね。
Q3.愛猫の全力アピールが負担になる場合、相手をしなくても大丈夫?
猫が求めてくるままに相手をして、飼い主さんが負担を感じているようでは意味がありません。
忙しくて相手にできないときは声をかけるだけにするなど、できる範囲で応えてあげるようにするといいでしょう。
(監修:哺乳動物学者、「ねこの博物館」館長、日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/sorami
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