愛猫の様子が「いつもと違う」ことに気付くには、定期的に猫の体や行動を観察することがカギとなります。今回はモノカどうぶつ病院院長の小林清佳先生に、猫の体を観察するポイントについて教えていただきました。愛猫との絆を深めながら、健康長寿を目指しましょう。
【週に一度】耳を見る
参考・写真/2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
耳介を指でめくり、耳の穴を明るい方向に向けて奥まで見てみましょう。
耳介の色がいつもと違う
いつもより白っぽいと貧血、黄色っぽいと肝疾患などによる黄疸の可能性があります。
耳の中が赤い・腫れている
【週に一度】呼吸数をチェックする
通常、安静にしているときの猫の呼吸頻度は1分間に20〜40回程度で、60回を超えるとかなり速いとされています。愛猫の1分間の呼吸数をはかって、把握しておきましょう。
いつもより速い、浅い
猫ぜん息や猫カゼといった呼吸器系の疾患や心疾患、甲状腺機能亢進症、痛みや悪心、貧血などの可能性があります。
【週に一度】目の全体を見る
参考・写真/2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
白目を見るときは、目尻側を指で軽く引き上げてチェックします。猫が目を気にすると前足で触れて悪化しがちなので、目に異変を見つけたら様子を見ず早めに受診を。
虹彩や白目に黒い斑点がある
シミやアザ、ホクロや出血斑、腫瘍の可能性。良性のホクロが悪性メラノーマに変異するケースもあるので、経過観察が必要です。
瞳孔がずっと開いている
明るい場所でもずっと開いているようなら、重度の高血圧や緑内障が疑われます。
にごりや充血がある
虹彩などに炎症が起きていたり、角膜が傷ついている可能性があります。
【月に一度】顔や体のバランスを見る
参考・写真/2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
顔や体の左右のバランスを見ることで、気付くことができる異変もあります。意識してチェックするようにしましょう。
目の大きさやまぶたの開き方、瞳孔の開き方が左右で違う
緑内障や網膜剥離、角膜潰瘍などの疑いがあるほか、虹彩や脳、神経などに異常がある可能性が。
耳や頬、輪郭が左右非対称
どこかが出っ張って見えたら、腫瘍や耳血腫、歯の炎症などの可能性があります。歯の根元が細菌などに感染し、炎症を起こして膿がたまる「根尖膿瘍(こんせんのうよう)」になると、頬が腫れることも。
上から見て片目が飛び出している
顔や体が傾いている
【月に一度】肉球を見る
肉球にも健康状態が表れます。足を触られるのが苦手な猫は、肉球が見えるポーズで寝ているときなどにさりげなくチェックを。
色・ツヤがいつもと違う
肉球の色が薄い猫の場合、白っぽければ貧血、黄色っぽければ黄疸の可能性が。いつもよりツヤがない場合、内臓の病気や栄養障害などの可能性があります。
変形している
【月に一度】口の中を見る
参考・写真/2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
猫の口内はチェックするのが難しく、飼い主さんがケガをするおそれもあります。猫が嫌がる場合は決して無理をせず、できる範囲で確認を。あくびをした瞬間に見てもいいでしょう。
歯肉や舌の色がいつもと違う
白っぽいと貧血、黄色っぽいと肝疾患などによる黄疸の可能性があります。赤く腫れている場合は歯周病や歯肉口内炎のほか、腫瘍の可能性も。
歯石が付いている
歯周病になる可能性が高い状態です。歯石はとくに奥歯周辺に付きやすいので、注意してチェックをしましょう。
愛猫の体を隅々まで観察することで、健康長寿につながる効果がぐっと高まります。もし異変に気付いたときはむやみに触らず、すぐに受診しましょう。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
文/柏田ゆき
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。